PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 秘密 ( No.127 )
- 日時: 2013/11/24 18:57
- 名前: 雪 (ID: vECQrl8y)
「リンが向かいそうな所…」
考えてもパッと浮かぶものはない。
思えば私は何も知らな過ぎる。
「どちらに向かいますか?」
「涼風公園階段下。」
アリスが即答する。
秘密基地の階段下だ。
「どうしてですか?何か知っていたんですか?」
「いや…ただあそこは人目が付かないから。まさか6年も私達が通っていると思わないだろうし。
他に思い付く場所もないからとりあえずだけど。」
窓の外のどこか一点を見つめながら興味無さそうにそんなことを呟いた。
また昔と同じ少し無表情に戻りかけている。
少しずつ彩り始めていた表情がまた0に戻った。
私達と会う前と同じ…
「着きました。」
「お代はこれで。おつりは結構です。」
5千円札を出すと振り返らず車から飛び出した。
PR