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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 秘密 ( No.223 )
- 日時: 2016/05/17 05:27
- 名前: 雪 (ID: Id9gihKa)
圭の言葉。
嬉しかった。
とてもとても。
ゴンドラを下りて、風に当たりながら告げた圭の言葉。
・・・待ってて。何時か僕がアリスを闇から救うから。
待ってて。いつかアリスを助けるから。だからそれまで…待ってて・・・
その言葉にどれほど救われたか。
その言葉にどれほど安堵したか。
きっと想像もつかないだろうね。
だからそんな自信無し気な顔を下げて、お見舞いに来たんだろう。
「アリス…」
ほら、声が震えている。
「…アリスが今まで…どんな問題を抱えてきたかなんてわからない…それでも…僕はアリスの傍にいたい。」
そんな顔しないでよ。
そんな声で話さないでよ。
そんな情けないこと言わないでよ。
「…僕だけじゃない…マリーも…リンも…居る。
皆で笑っている…そんな世界があるなら…それを掴み取って見せる。それが僕の夢だから。」
うん。
分かってる。
私もそんな世界を掴み取りたい。
私も頑張るよ。
圭の夢を守れるように。
「待ってて。僕がいつかアリスを救って見せるから。」
うん。
分かってる。
やっぱり大好き。
大好きだよ、圭。
「待っててね、アリス。
例え地球の裏側だろうが、見つけてみせる。救い出して見せるから。」
うん。
待ってる。
私を見つけられるって。
救ってくれるって。
信じてる。
「約束だぞ。」
信じてるから。
何処にいても私を見つけてくれるって。
闇の中から私を救ってくれるって。
誰もが笑っている様なそんな世界を掴み取ってくれるって。
信じるから。
何時までも。
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