コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 秘密 ( No.299 )
- 日時: 2014/07/31 17:38
- 名前: 雪 (ID: eOElfXbg)
「次に転入生の紹介で〜す…喜べ野郎ども、女子だ。」
始業式。
年が明けたにも拘らず睦月の気だるそうな声。
「初めまして、エリス=ベクレルです!この通り外国人ですが、日本語はバッチリなのできさくに接してくださいね!!
明日からのスキースクールも参加しますので色々よろしくお願いします!!」
にっこりと笑う。
これだけを見ると本当に可愛いただの女の子だ。
私も珍しく学校に参加したが髪の色が金髪になっていることでエリスと共にその日は注目の的となった。
「染めたの?」
「地毛だ。今までは薬で脱色していただけだ。」
「体が弱いの?」
「まぁ、そんなところだ。」
いくら金髪になったところで…
マリーには敵わない。
おしとやかで可愛いし、しれっと気遣い屋。
ものすごい美貌の持ち主。
金髪になっても元が元だから敵わない。
瞬く間にエリスは金髪の美人、茶髪の美人はマリーと定着した。
「明日の班は何処?」
「3班だ。メンバーはいつもと同じだな。
雪白凛、八神圭、灘万里花、三田村こよみ、エリス=ベクレル、あと…月宮沙織?」
「うちの班だけやけに見目が良いねぇ〜!」
エリスの言葉にふと班員を見渡す。
マリーとエリスはそうだとして確かにリンも圭も見目は良い。
エリスは金髪の長い髪に碧眼の瞳、人形のような容姿を持っていて時折子供っぽい。
マリーは栗色の長い髪に大きな瞳、THE・お嬢様でとても優しい。
リンも顔立ちは整っているし、リーダー質で性格は神経質でやや陰気。
圭は…顔立ちも整っていて誰隔てなく会話をすることが出来て、優しく思いやりがある。
「月宮…沙織…?」
「私です。」
あっ、と思わず声を挙げた。
確かに見かけたことがあるし、男子陣が噂していたような気もしなくない。
まっすぐで肩までかかる黒髪。
大人しそうで、儚げだ。
「…宜しくお願いします。」
「こちらこそ宜しく〜☆」
さてはてこれはまた何かが起こる予感がする。
明日から…スキースクールが始まる。