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Re: 秘密 ( No.330 )
日時: 2014/04/18 20:07
名前: 雪 (ID: laaGvqHD)

ならなおさらだよ、とエリスは言った。

「なおさら、彼らには気付かれないようにしないといけない。
大丈夫、また会える。生きていればなんだって出来るのだから。」

前はフェアじゃないと言っていたエリスが…

けれど言ってしまえば本当に命の危機に瀕してしまう。

だから私は口を閉ざす。

その気持ちも少しはエリスは察しているのだろう。

「…そうだな。」

いいや。

会えたとしてももう彼らは…

でもその言葉を口にするにはまだ早い。

「動揺してしまったようだ、全く私らしくもない。」

知らなかった方がずっといい。

「あいつらに、詫びの1つでもしておこう。」

「そうしとけ。」

消えるとは最初から分かっていたんだ。

もう迷わない。

「私はもう迷わない。」

過去の思い出ばかり抱え込んで前に進めない。

そんなのは私じゃない。

「明日から…学校か。」

その夜全ての部屋に謝罪して回った。

3人は笑っていた。

私が黙っていれば皆は笑う。

だから私も笑おう。

最後のその時まで。