コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 秘密 ( No.495 )
日時: 2015/03/27 15:25
名前: 雪 (ID: Id9gihKa)

「そろそろ惚れた?」

まだ言うか。

「…そうだな。少し、惚れ直したかな」

私だって自力で立てる。

「なんだよ…っ、調子が狂う…」

なんだ。

何時も調子を狂わせるのは、圭なのに。

顔が真っ赤だ。

「…ちょっとした意趣返し。」

こっちまで恥ずかしくなる。

圭は、強い。

彼の生い立ちも関係あるのだろう。

きっと私を守ることで、また強くあろうとしているのだろう。

守ってやらなきゃ、と思うことで。

私に弱みを見せまいとしている。

強くあろうとしている。

それは別にとがめられることじゃない。

圭がいれば、私も強くいられる。

傍にいられることで、強くなれるなんて。

私が憧れる関係だ。

「帰るか」

「ちょっとだけ、寄り道しても良いか?」