コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

3 ( No.10 )
日時: 2013/11/02 20:06
名前: 宮柳 ◆4xAbSiUJOg (ID: qNIh9ax1)



 移動教室の数学は週に三回ある。火曜、水曜、金曜。昨日は火曜日だったので今日は水曜日。今日も数学がある。
 二時間目の古典が終わり、昨日と同じ通り多目的202へ行き、窓際の前から三番目に座った。
 これも同じ様に遅れた生徒達を先生が叱る。昨日と何ら変わらない。
 ふと、昨日の切れ端の事を思い出し机の中に手を入れる。

 かさり

 あった。何故ある。きっとここの掃除当番の人が掃除をサボったのだろう。
 その紙を取り出し、そろりと表を向ける。

『ありがとう! 良かった。ぼっちかと思った(笑) 何話す?』

 ぼっちって。しかしやはり性別と学年が判らない。
 そこで私はこれといって話題も無いので『あなたの性別は? あと何年生ですか?』と書いて机の中へ入れた。
 しかし本当に返事が返ってきたので驚いた。掃除当番がサボり魔で良かったと思った。有難う。
 次にここで数学があるのは金曜日。明後日だ。返信がきた事もあり、何だか金曜日が待ち遠しい。

「……早く金曜になれ」