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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 6 ( No.22 )
- 日時: 2013/11/09 12:32
- 名前: 宮柳 ◆4xAbSiUJOg (ID: qNIh9ax1)
「珍しいねー、えがわんに起こされるなんて」
「ホントだよ。目つけられたかも」
「あはははっ、ドンマイ」
数学の授業が終わり、クラスメイトで親友の“かえちゃん”こと梅野楓が話し掛けてきた。
かえちゃんは私より背が小さく、小動物みたいに可愛い子。サッカー部のマネージャーをしている。
そう言われてみれば最近えがちゃんによく叱られている気がする。
“えがわん”というのは、数学の江川先生の事。もう直ぐで定年しそうなおじいちゃん先生。顔がブルドッグに似ているところから、苗字と組み合わせて“えがわん”と呼ばれている。
私のクラスは206の文系クラス。1〜4が理系クラスで、5〜9が文系クラスだ。
206は多目的202とは違う棟なので移動が面倒臭い。道中かえちゃんと喋りながら206に着いた。
「次って何だっけー?」
「古典じゃない?」
「ケータイいじろっと」
「うわー、ヤンキ—だヤンキ—。いけないんだーかえちゃん」
「古典はバレないから余裕だよー」
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