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Re: 銀の星細工師【更新10/25】 ( No.189 )
日時: 2014/11/01 17:31
名前: 妖狐 (ID: so77plvG)

 ■第八章 隣同士の想い

(幕間)

 私はあなたが羨ましかった。

 あなたがただ本当に嬉しそうに笑っていたから。
 決して幸せなことばかりじゃなかったくせに、いつも口の端を上げてひたすら上を見てたね。

 あなたの涙を見なかったわけじゃない。
 あなたが転んだのも知っている。
 どうしようもない事実に直面して、伝わらない想いにもどかしそうにしてた。

 けど私はそんなあなたが心底羨ましかったよ。

 だって、傷ついても尚、足を動かすことだけはやめないんだから。
 あなたは「諦めが悪いだけ」って言うけど、私は不覚にも恰好いいって思った。

 ずっとずっと笑ってくれてたのに、その笑顔壊しちゃったのにそれでも側にいてくれてありがとう。