コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 銀の星細工師【更新2/22】 ( No.81 )
- 日時: 2014/03/06 18:17
- 名前: 妖狐 (ID: ET0e/DSO)
■参照5、600突破■
ありがとうございますっ!!
この物語を読んでくださる方がいる。それだけで毎日支えられています。
きっと皆さん(読者様!)がいなかった私は執筆をしていなかったと思います。
それぐらい日々のなかで私は助けられているんです!
なんたって私のコメント来たときなんかのニヤニヤ加減、半端ないですもん!
なので私もこの物語を通して、皆さんになにかを届けられたらと思います。
■参照突破記念■
うう〜ん、どうしましょう……何やろうかな。。
…………
よし! 銀の星細工師メンバーに丸投げしよう(^◇^)
ほいさっっ
「———っと……え、あれ? 本当にあの作者丸投げしてきたの!?」
ティアラはキョロキョロとあたりを見回す。しかし無責任な作者はもうその場にはいなかった。
「ど、どうしよう。とりあえずキースとか、ヒューとか呼んでみようっ」
共同不審になりつつ、助けを求めて二人を呼んでみた。するとぱっとキースとヒューが現れる。ティアラは心から安堵の息を吐いた。
「二人とも、来てくれてよかった……」
「ったく、あの野郎。俺らに丸投げとかふざけてんだろう。あとで雑巾みたいに絞ってやる……」
キースはどす黒い顔でふつふつと湧く怒りを口にする。
ヒューは早くも状況を理解して、少し考えながらポケットから何かを取り出した。
「それじゃあ、なにしたらいいかわからないから、ポッキーゲームでもしようか」
『ポッキーゲーム!?』
ヒューの言葉に二人はそろって驚愕の声を上げた。貴公子がなぜそんな物を知っているのだろうか。
「ま、まさかヒュー、そっちの方の知識は豊富だったりするの……?」
恐る恐るティアラは聞いてみる。ヒューはポッキーを持ったまま首をかしげた。
「え? えっと、さっきここに来るときに、作者がすることないならポッキーゲームでもやりな、って言ってたから」
「……やっぱり作者の入れ知恵かよ! あいつ、俺らにいったい何をやらせたいんだ」
キースの怒りが目に見えて膨れ上がる。ティアラは少し後ずさりした。
「はやくポッキーゲームやれー! ぶーぶー」
隅っこの方から作者の小さい声が聞こえてきた。
どうやら距離があるのでキースが怒っていることも、自分の声がティアラたちに届いていることも気づいていないらしい。
作者の声が聞こえた瞬間、はんにゃのような形相でキースは駆けだした。
「見つけたあああああああっ——!」
ウサギを駆る獣のような速さで一直線に作者の元へ向かう。
「ぎゃやああああああっ」
涙目で逃げる作者を見ながら、ティアラは少しだけ同情してしまった。この後作者がどんな目に合うか、想像するだけでも恐ろしい。
傍観者の立場でキースと作者の地獄絵を見ていると、ヒューが不意に口を開いた。
「それじゃあ二人でポッキーゲームしようか」
「えっ!?」
思わず耳を疑った。ヒューは意味を知ったうえで言っているのだろうか。
(いや、でも私、まだキスとかしたことないし……っ。え、でもこれはそういうオチなの!? いやいやいや、待って、やっぱそれは……)
無邪気な瞳で見つめてくるヒューにティアラは頭を抱えてうなった。
「大丈夫かい、ティアラ? もしかしてバランスゲームとか苦手?」
「え……? バランス、ゲーム?」
ポッキーゲームとバランスゲーム、なんの関係性があるのだろうか。
「あれ、ポッキーゲームってポッキーを並べて遊ぶバランスゲームだよね?」
首をかしげるヒューに、ティアラは一気に脱力した。
安心したような、でも少し物足りないような気分で力なく笑うことしかできなかった。
【おわり】