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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔女のフライパン −闇が甦る日ー ( No.101 )
- 日時: 2013/12/25 14:10
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
toムリンカ
息が…息が苦しい。
息もできない。もがくことも動くことさえも許されない上、ジェルの中に残された空気はわずか。
15分も持たない。
このジェル、案外硬い。抜け出そうとするのも不可能。このまま全員15分持ったら、最期を迎えることになるのだろうか。
普通の小説や童話なんかだったら(まさにそうなのだけど)、助けが来て、主人公は助かると思う。
でもこのおかれた状況は違う(そう。性悪作者のせいで)
だあれもあたしが苦しんでることを知らないし だあれも助けようなんて思ってない。
誰か……
———……助け……・・・・。て
——
同じ部屋だった。
ジェルに飲み込まれた、魔師の死体といわばものを見物しに わざわざ足を運んだものが居た。
「ふ〜ん。パズラも自分が死ぬと思ったら やっぱりやりおった。魔師がわかるはずのない古代文字の問題を作る——とはな。」
年を取ったじいさんと、若い男の人。
「アズマ、計画通りいくぞ。」
その若い男は、アズマ と言うらしい。
「分かった。アカギはそっちな。」
そういうと、くるりと踵を返す。
一体何をしようと言うのだろうか。
『甦ることなきて、信じられることなきて、永久の魔物パズラよ セフィアムの祠から 甦ることを許す』
薄々ある意識。遠のいていきそうな意識の中 無意識に「あたし」は叫んだ。
「ヒカリソウル…!バーストヒューノ!!」
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