コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: フライパンの上に魔女1人! ( No.14 )
- 日時: 2013/11/17 11:29
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
第四話 【想】
結局 班の中で1番おいしくでき上がった。
中でも高得点なのは 闇で炊き上がるご飯
それでも あまりうれしくなかった
あたしたちが頑張って作ったプリンは、低評価だった
「ちょっと、付け合せのサクランボが あまり美味しくなかったわね。後、プリンは、だまができすぎてるわ」
後はまあまあの評価だった
(…っ)
あたしもティアレもやりきれない気持ちでいっぱいになった
「では、2時間目は、魔学講座ですので、教室を半分に仕切りますよ」
マヤ先生がにっこり笑って言った
「夢幻の力 夢の愛」
マヤ先生は、夢の力を使う人
魔学講座っていうのは、男は魔術師としての魔術基本を教えてくれる、A組の副担任 ヨータ先生
女子は魔女としての行いの基本を教える マヤ先生で別れるのだ。
二時間目までは10分という休み時間が与えられている
「じゃ、行こう」
ちょっと怒りながら、ティアレがぶつくさ教室を出ていく背にあたしもついていく
「もう!なんだかんだいやらしい先生ね マヤ先生は」
「…笑ってればすむんだ って顔だもんね」
あたしも、悪口を言ってしまう
「あ、ムリンカ あたし、B組に行きたいんだけど 一緒に来てくれない?」
いつも勇ましいティアレから あまりお願いをいうコトや弱音を吐くことは少ないから、あたしは戸惑いながらうなずく
「いいよ」
あたしたちは、B組の前に行く
「で、どうするの?」
あたしがあっけらかんと言うと
それに有無も答えも何も言わず、つかつかと歩み寄り 近くに居た女子を捕まえて話しかける
「ねえ、モキホ、ユーキ呼んでくれない?」
するとモキホと呼ばれた子はユーキを呼んだ
「ユーキ、来てるわよ」
と、ティアレを指差す
「今行く」
と、ユーキと呼ばれる人は、目を向ける。
「ボクに何の用?」
(ティアレ、何をするの?)
あたしは テレパシーでティアレに問う
だが、返答は帰ってこない
「あんた 今から ホシクズ岬に行け」
ティアレが 物調ずらで言った
「は?」
ユーキは 顔をしかめる
「あたしの友達からの伝言 じゃあな」
ティアレは顔をすくめて言う
「誰から?」
ユーキは強く言った
「それは、言わないでって言われてるから」
と、ティアレが通り過ぎようとすると、引き留めてユーキはいう
「誰からなんだ?」
その漆黒の瞳は もう言わなければ解放しないと、目で伝えていた
「言えない」
尚もティアレは強く言う
(言ったほうがいいんじゃ…?)
あたしがテレパシーを使うと
(ダメ 此処で言うとかそういうのダメ)
正義感と責任感が強いティアレだからこうなのだろう
「誰からか言ってくれ」
ちょっとあきらめかけたように、ユーキはまだ言い合いを繰り返そうとする
「ちょっとしつこ
あたしは止めにかかろうとするが、ティアレが止めて言った
「あんた 聞きたいの?」
「・・」
ユーキは目を伏せる
「聞きたい」
だが、ユーキは本音をさらす
「ダメ」
ティアレは 不敵に笑み、通り過ぎる
(誰?)
あたしがテレパシーで訊くと
(ここで訊いちゃダメ あいつは テレパシーも読み取れる 予という属性を持つ しかもすぐ横で待ってたヤツは、時の力を持っている)
(…ここまで来たらいいんじゃない?)
(…じゃあいう メイリー)
(メイリー!!)
メイリーは、B組の 可愛い女の子 おとなしくて清楚な感じ でも、何かあの不思議な感じが頭に残る子
話を聞いてた中では、あたしは告白っぽいとにらんでたからちょっと意外
「意外でしょ?」
にんまりと、ティアレが笑う
「すごい意外」
あたしも頷く
「ムリンカちゃん!」
あたしたちの元に、新たな一人の女の子訪問者がやってきた。
「あ、えっとぉ…」
たじたじしてる間にあたしが言った
「あれ、セイラ」
「どした?」
ティアレも続けて言う
「え、えっと…そ、その…えっと ちょっと、相談に乗ってほしいなっってぇ…」
恥ずかしそうに、セイラが笑う
「え、でもあたしは邪魔なんじゃ…?」
あたしは相談とかそういうの無理なタイプだから と自己遠慮しようとすると
「あ、えっとぉ…わ、わたしはぁ、ムリンカちゃんに聞いてもらいたかったなぁってぇ…」
とまた恥ずかしそうに目を伏せる
「あ、そーいうこと!ムリンカは頼りになるし口硬いからいいんじゃない?」
とティアレもニカッと笑う
「え、え、え、!」
あたしもセイラと共にたじたじ
「そうだよねぇ・・っ!」
と 笑顔を向けられ、ムリンカ 挫折です。
「あ、あたしは メイリーちょっと見たいし」
と、ティアレはこっそりあたしに耳打ちする。
「そっか。じゃ、いいよ で、何処で話す?」
とあたしは セイラに笑いかけた
それにしても わざわざあたしに聞いてほしいような悩みって・・?