コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: フライパン魔女さんの電話相談所! ( No.3 )
- 日時: 2013/11/17 15:09
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
———第一話 -咲-
蒼く染み渡った空 見下ろすと 大きな白い羽に翼に包まれた
魔界国立 唄星ホシクズ小学校
あ。あたし、ムリンカ! 元気な魔女の小学五年生!魔女学5級レベル!
此処は魔界 空を魔法が飛び交う世界
魔女のあたしたちは 爵位が厳しくて 魔女学 初段レベルになると ほかの次元
つまり、人間界なんかに行けちゃうの
その上 初段魔女という資格をもらって 一人前の魔女になれる
でも残念なことに あたしはまだ5級レベル
しっかり修行を積まなきゃね
「おーい!コレット〜っ!」
コレットっていうのはあたしの双子の妹 もち 小学五年生!魔女学は4級レベル・・・だからあたしより優等生 でも 今度はコッチに訊いてみようよ
「おーい!ティアレ」
ティアレは同い年の あたしとコレットの大親友! というか幼馴染!小学五年生! 魔女学は8級レベル・・・どう?あたし5級だよっ!すごいでしょーっ なーんてね♪
今日みたいにカラッとした快晴の空は フライパンに乗って空を飛ぶの、気持ちい!
そ、あたしたちは フライパン魔女さんなの
正式的には フライパン魔女師っていうの ちなみに男子の方は フライパン魔術師
「もう、なあに?ムリンカ」
ティアレが あきれたように言った
「え?学校に行こうと思って……」
とあたしが目の前にある学校を指差して 言うと、コレットが地味に言った
「今日、学校はお休みだよ」
その瞬間 あたしの目の前を流れていた風が一瞬で凍りついた気がした。
メラメラとティアレの方から熱気を感じる…
「ご、ごめん」
あたしが思わずフライパンにしがみつく手を強める
「…休日なのにいきなり 魔法で大声でわたしを起しあがって…。別にいいけど…これは毎度だし」
と またティアレは開き直った
「え、でも待って…火曜日…木曜日・・・」
あたしが、指で数えているうちに、またコレットがムッとしながら言う
「何回数えても今日は 土曜日」
と。
あたしが、頭を抱えていると一人の男の子がやってきた セイヤだ。
「あれ、セイヤじゃん どうしたの?もしかして今日が、学校だと思って間違えてきちゃった…とか?」
あたしがあっけらかんと言うと
「おまえ、もしかして間違えたのか?ムリンカらしい…っ」
と くくっ と笑った後 続けた
「俺が間違えるわけがねえだろ!俺は、今から魔書館に行ってくるの!」
と、ニカッと笑っていった。
「私も行っていい?」
遠慮がちに、コレットが言った
「もち!じゃあ行こうぜ」
と、セイヤはコレットを連れて行ってしまった
「…もうっ!」
セイヤは 小生意気なヤツだけど、何気にカッコいい
ってあれ、コレットも行っちゃったよ〜っ!
- Re: フライパン魔女さんの電話相談所! ( No.4 )
- 日時: 2013/11/08 15:32
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
「ほんとにもう…。ムリンカ そういえば、昨日、コトノからもらった手紙のお返し魔法 できた?」
残されたあたしに、同じく残されたティアレが気遣うように言った。
コトノは、意地悪な魔女学5級の子 あたしと一緒
以上に汚い手を使う子で、嫌いな子も多い反面、取り巻きも多い
あまり今まで一緒に行動を共にしたこともなかったコトノが 昨日のホシクズ小学校の放課後に、ムリンカのところに歩み寄ってきて、 一通の手紙を渡したのだ
手紙 とはいっても、形あるものではなくて コトノも 魔力は5級だから
魔法で、絶対読むことができるよう、呪文を唱えた瞬間に、頭に、そして心に流れてくる仕組みになっている
それは もちろんムリンカは読まないわけにはいけないどころか読ませられてしまい…
「うん、できたっていえばできたんだけど」
手紙のお返しは、自分自信のその感想を、頭から作り出してしまうので正直だ。
もちろん もらう方の手紙も、正直だ。
「ううん…作ったんだけど…」
元の送られてきた 手紙の内容があんまりすぎる。
その内容がまた頭をよぎった
———
ムリンカへ
あんた 魔女5級になったからって セイヤくんに手出しするんじゃないわよっ
ざまあみろ わたくしも 今日から 魔女5級ですわ
ほんとうのわたくしを見て絶句するムリンカの顔が見物ですわ
コトノ
———
という形である
「これじゃあ一方的な逆恨みだよね…」
あたしは あははと笑いながら言った。
「で、ムリンカはどういう返事返したわけ?」
———
コトノへ
あ、なんか言うの悪いんだけど、あたしもセイヤも 金曜日に進級カードをもらったので 4級です。。
そしてあまり意味が解らないんだけど・・・
ムリンカ
————
手紙の内容を告げた瞬間、ティアレが笑い始めた
「あはははは!!これでコトノも ざまあみろ!」
だけど…
「そういうティアレは 進級カードもらったの?」
あたしが嫌味っぽく言うと
「それがねえ…あたしもあるのよっ!」
と胸を張っていった。
あ、あのね 進級カードっていうのは、先生が月1回(それも第3または、第4金曜日)に、どれくらい魔力があるか見る時があって
それで進歩していると感じたら、1級上げますよ というカードをくれて、まだまだ修行 という時は カードをくれないの。
もらったカードは、土日の間に、お城に行って 引きかえてもらうのよ
ちなみにお隣の 魔界市立 藍之アイダン小学校の子は、第1月曜日にもらうとか
でも アイダン小学校は、国立のあたしたちの通うホシクズ小学校と違って 市立だから 見下してる子も少なくはないのよねえ〜
- Re: フライパン魔女さんの電話相談所! ( No.5 )
- 日時: 2013/11/08 16:17
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
「じゃ、城に行こ」
あたしは、進級カードをカード入れに入っていることを確かめ、城に向かった。
国立唄星ホシクズ小学校は、国立!もちろんエリートだらけなうえ全て豪華
進級するにつれて制服も変わるのよ〜っ!
あたし 小学五年生の中で一番エリートなのは、あたしの双子の妹、コレット
でも、今日からはあたしとセイヤも学年トップだぞ!!
「なんたって、魔学だけはムリンカにはかなわないけどね」
と、ティアレも顔をすくめた
「魔学だけって…?」
あたしはビミョーな気分になる
いま着ている制服は、やっぱり あたしの方がおしゃれというか高貴な感じ でも着づらいから あげちゃいたいくらいなんだけどね
「何言ってんの ムリンカ!その制服だけでも どんなに栄誉あることか」
と顔を真っ赤にさせるティアレ かっわいい〜っ!
「と、とにかく行こう」
ティアレは、フライパンに乗って先を行く
それをあたしも追いかける
随分低い土地を 飛んでいた。平静な住宅街のすれすれラインに、壁魔法がかかっていて、空を飛ぶものには 入れない だけど 降りる場所でフライパンから降りれば大丈夫
ほら、あそこが 飛降所 そこがあるのを見て、あたしたちは、お城へ行くために 急上昇 上に上がろうとする
と、
ドンッ!
ティアレが、アイダン小学校の制服を着た女の子とぶつかった
「あ、すみません」
ふとした拍子に 二人はぶつかって 落ちる
ティアレが声を出すと、アイダン小学校の子は、目をそらして、フライパンを拾い上げると またがり 飛んで行ってしまった
「行儀悪いなあ。。もう!」
とあたしが 嫌な気持ちになりつつ ティアレを起すと、「あ」となった
「どうしたの?」
制服についた砂をはたきながら、ティアレが言った。
あたしは、砂からキラキラ光るモノを取り出した
「これ さっきの子のだよ」
これは 生徒手帳
自分の魔力が更新される手帳で、あたしも持ってる。
「ちょっと 中見ちゃお!」
あたしが好奇心で中を開けてしまう
「だ、だめ ムリンカ!!」
ティアレがとめるのも気にしずに、あたしは開いた
——
魔界市立藍之アイダン小学校 生徒手帳
学部学科名:魔学
校長:楠野 雅之
魔界市立藍之アイダン小学校 校歌
1揺るぎない出会い 笑顔帯びた瞳
明るく 元気に 蒼い空を 飛び立とう
魔学を学び みつめる未来 大切に
元気に輝く アイダン小学校
2思いれの箱に 団結した愛
頑張り 励まし 明るい空を 見上げよう
友と共に 明日へ続く道 大切に
元気に輝く アイダン小学校
揺川 咲乃 ユリカワ サクノ
魔女師
ID:ahodiea5kdahie?jdhoie
住所:ホシクズ市 雪守2丁目 666ー666J番地 スカイめぞん603号室
生 6t14 5/11
小学五年
魔学級:初段
最終更新日 8/15
——
「最終更新日は、4ヶ月も前ね…それに、人間界からなのか 魔女名が記されてないわね」
ティアレが、思わずと言った感じに覗き込み 声を漏らす
「初段・・っ!」
あたしが、目を大きく見開く
「マンションに住んでるみたいだし…やっぱりお金がなかったのかしら」
「うーん・・やっぱり届けたほうが良いんだよね?」
あたしが、のんびり言うと、ティアレが言った。
「でもここまできちゃったし、先に城に行きましょう」
あたしたちは またフライパンに乗り込んだ