コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 記憶を詠う魔女 ( No.31 )
- 日時: 2013/11/17 15:02
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
第六話 【揺】
——————
toムリンカ
あいつ…
確かに似てないけど 双子
あたしには 最初からコレットと生きてきた っていう記憶もないけど
あたしが訊くには 小学4年生の時に、火事で家をすべて失ったんだって
その時に記憶をなくしたコレットの影響で あたしはなぜか 家族だから双子だから と巻き込まれて 引っ越してきた
いまだけ 一日が長く感じられた
「ムリンカ・・後ろ」
ティアレが 見計らったように、あたしを促した
あたしは振り向くと、ユキを先頭に、カコセやラナ、コトノが歩いてくる
その中にコレットも居た
「ねえ」
ユキが気まずそうに言った
「さっきは ごめんね わたし デリカシーも何もないよね 嫌いになって当然だよ」
(えっ…)
でも何か 許せないと思ってしまった
ここで いいよ って 素直にうなずいて 手を指し延ばすことも何もできない
あたしは凍りついた
素直に謝ってくれてるのに 身体が動かない 心と身体が別行動
あたしは 軽くうなずいた
——
toティアレ
唄星ホシクズ小学校 第1校舎 みなさん チャイムなりました
授業ですよ〜
でも 先生は廊下で しゃべってます
「なに!アイダンの魔女志望 人間が!!」
「そうなんです!揺河 咲乃という生徒です」
マヤ先生、B組のセルマー先生と、D組の マイ先生と会話をしていた
ま、生徒が居なくなるんだから 先生からしたら大事、だよね…
「そうらしいです!」
「ああ!あそこにC組ユリンゴ先生が乱入したっ!!」
カコセちゃんもあわただしくなぜか実況する
「え?湯林檎?」
「違う違う ムリンカ!C組ユリンゴ先生だよ」
ラナに注意されるムリンカ
「は、はあ」
一応頷いてるけど 分かってんのかな?
しかも湯林檎ってよく意味が解らない・・・
それと、結局 ユキとムリンカは平謝りで仲直り でも気まずそうかな。
「まだ遊べそうだぜ」
しゃべったことはないけど 見たことある ヒュウが、B組から出てきて 消えたクラスメートの2人ことも何も考えずに外へ出ていく
「メイリーとユーキが居なくなったのにね」
ユキが 背中を見送りながら言った
「ほんと」
あたしも言う
(toムリンカに代わります)
「ねえ、今日 うちの家で遊ばない?」
カコセが急に言い出した
「なんか最近 話が詰まってるし 放課後 いつでもうちの家おいでよ。宿題もいっしょにやろ!!」
カコセがにっこり笑った
「あ!そういえば、小さいころのお写真 ユキに見せるって約束でしたわ」
コトノが しゃしん持っていきますわ〜と、上機嫌に言う
「あ、ラナも行きたいな」
ラナがカコセに飛びつく
写真、かあ…。
魔界で写真を撮ると、にっくき人間界の人や 未来、過去から来た人は映らない
あたしの写真というと だいたい太陽の反射のせいで、いつも半透明に見える。
しかたないんだけどね
しかもあたしの小さいころの写真は 火事で消えてしまったんだ…
1枚もないんだ