コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 記憶を詠う魔女 ( No.37 )
日時: 2013/11/17 20:46
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

第七話 【異】

toムリンカ

不協和音が連なる小学校には

他のクラスの子とつるんで 次々と帰っていく子供の姿が見られる

学校の監視力の威力がなくなったも同然 大人の目がなくなり、今は学校とは呼ぶことはできない

放課後、ユキの家に全員集合だったはずだが、家の広さからコトノの家が良いということになった

今は、あたしとラナとカコセが あたしと家の方面が同じなので一緒に、フライパンにまたがって飛ぶ ちなみにティアレは、ユキとコトノと帰っている

「今日は魔風の日かな〜」
ラナは、魔を読みとる力を持っている 現実的には 空の力を持つ

今日の天気や 魔風が吹く日 魔竜巻の日、台魔風の日・・
などなど 気象予報士の仕事をしている人はほとんど 空の力だ

ちなみにカコセは、有名な 時の魔法陣の名前で、カコセ自体の力も時である

「うちは、生まれて力検査をしてから 名前が付けられたんだ。どうしてもお母さんが、力の名前にしたかったんだって 堂々とその力で生きてほしいからって」

「へえ〜」
あたしとラナがうんうんと頷く

「ムリンカちゃんは?」
ラナが、あたしに振り向いていった

「あたしは・・わかんないや」
あたしはちょっと寂しくなった

「分からない?…」
あたしの気持ちを悟ったのか2人はそれ以上踏み込まなかった

「あれ コレットちゃんは?」
ラナが、取り繕うように言った

「1人で帰るんだって」
あたしが答える

「ねえ うちのフライパン 壊けそうなんだけど。。。」
ギシギシと音のなる 金属製フライパンにまたがりながら カコセが笑う

「ええ!」
あたしが驚いたように見回すと

「うちは 長いことフライパンを交換してないから なんだよね」
フライパンは 1〜3年くらいで壊れてしまう ため、城で年に1,2回、進級とともに交換してもらえるのだ。

フライパンは 市からの寄付でもらえるものだ

「え、いつから?」
あたしが訊くと 二人は生徒手帳を出し始める

「えと、うちは3ヶ月前に更新したかな 今 6級なんだけど ホウキを交換したのは入学してから変えてないから・・もう5年も使ってるの。しょっちゅう城に行くわけじゃないから 壊れちゃうよ」
とカコセが落ち込む

(本当に長いこと進級カードをもらえない子もいるんだよね)

一時期、ティアレが1年間くらい スランプしたことがあって 先生にも注意されて親にも・・・その時は相談に乗ったりした

「わたしは…わたしも同じく 3ヶ月前で 6級なの」
生徒手帳を あたしも広げる

「たぶん これからずっと 進級カードもらえないだろうな…」
最近はマヤ先生からのみられる態度も悪くなっている気がする

「でも、ムリンカちゃんは4級でしょ?すっごく優秀よぉ!」
ラナが、にっこり笑う

「なんでかなあ−…」
元から持つものというのもあるとは思うけど あたしは不満だ

「そういえば、今日の宿題は、時の魔法陣だったっけ。わかんないよ〜」
あたしが思わず呻くと

「教えてあげるよ 時の属性だけはうち 得意だから」
と胸を張って、カコセが笑う

「あ、でも…」
とカコセが落ち込みかける

「裏のページは、光の術式・・・白魔女の君臨の物語… あれ、神秘的で美しい話なんだけど、うちは光の呪文忘れちゃった。。。歴史もあまりしらないなあ」
カコセがはあ とため息をつくと

「あらぁ!大変 でもこのまえ授業で話してたわよ。でもこっちには!とっても頼りになる白魔女さん ムリンカちゃんが居るから大丈夫!教えてもらいましょ」
あたしに話を振られて

「良いよ良いよ!」
と乗る

「あと、植物の宿題もあったね」
ラナが笑うと

「やっぱり ティアレに言えばいいよね」
あたしが、安心させるように言う

「でも、+宿題は、明日の天気予想と魔風態予想だよね」

魔風態とは、異常気象

つまり 人間界で言う 「雪」「虹」や、「暴風」「台風」と言った、さきほど話題にもだした 魔風や台魔風 魔竜巻と同じことである

明日の天気は、魔法テレビで 天気予報の番組をつける魔法が成功するか、古くから伝わっている

+宿題はやらなくてもいいが やると内申点が上がるので やってくる人も多い

「それは やっぱりラナだもんね」

結局3人の力は最強だった

今日の宿題は3人の力で終わりそうだった


だって ムリンカに ティアレにお願いしてもらえば 全ての宿題が整うんだもん!!



魔女師だって 宿題だらけです


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