コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 記憶を詠う魔女 ( No.40 )
日時: 2013/11/18 16:37
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

toムリンカ・・・

「え?ユキなら、ムリンカちゃんの家に行くと言って出ていきましたが?」
丁度、あたしは コレットと、カコセとラナと、途中であったルリカとユキの家の近くの路地で、コトノと、ティアレと会った

そして一緒にユキの家に向かい ちょうど家の目の前までついたが、そこにユキは居なかった

「ええ!」
あたしたちは、ユキのお母さんのメッセージを聞いて驚いた

だって ユキは あたしたちの目の前で、「放課後わたしの家で」と言った。それは あたしたちの耳で聞き覚えがある。誤解はなかった

「…もしかしたら、————なのかもね」
めったにしゃべらなくて コレットと一緒にひそひそしてる ルリカちゃんがみんなに聞こえるような声で、コレットに言った

「・・あー、なるほど」
コレットは 聴こえていたみたいだけど あたしには聞こえなくて

「なんて、言ったの?」
と ティアレに訊くと

分からない と首を横に振った

「いま、なんて言ったのですか?」
コトノが変わりに というか訊いていた

「え、 もしかしたら、ユキもメイリーやセイラ、ユーキみたいに行方不明になったのかも って とりあいずムリンカちゃんの家に行けばいいんじゃないの?」
ルリカちゃんは そうとだけ言うと、 お先に と色とりどりのフライパンにまたがって、コレットを連れて行ってしまった

「…なんか気に食わないね」
ラナが、ちょっと苦笑い気味で言った。が、カコセは

「でもソレもあり得るし…。ついていく」
と 飛んで行ってしまう

「どうする?」
あたしがコトノに訊くと

「わたくしは行きませんわ 戻ってくるのを先回りして待ってますの。ユキにかぎって 行方不明とか、みちにまよった はないでしょ?」

「確かに ムリンカならあり得るが」
と ティアレも頷き、そこにしゃがみ込む

「ラナは?」
あたしが訊くと、ラナは

「ムリンカちゃんと一緒にいるわ」
というので

「じゃあ、行ってみようかな」
と言い、ラナとあたしは、コトノとティアレを残して、ルリカたちの跡を求め ムリンカの家に向かった

Re: フライパン魔女さんの記憶 ( No.41 )
日時: 2013/11/18 21:32
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

toコレット

ルリカの飛行スピードは学校1と言われていて、普段目立たないが、ルリカは、魔学の級が、5級と 優秀

ただ、性格が気に食わないと嫌われていたりもする。でも、どうして?
優秀で、学校1を持っていて・・ 何も悪いコトしてないのに

私もルリカも可哀想 ちょー可哀想 みんなひどいなぁ——…
え、自分のコトを 可哀想だって思うのは 可笑しい って?…おかしいって?…オカシイって…?

良いじゃない しゃべらなくて 笑ってれば 絶対みんな見捨てない そうでしょ? ソウデショ? ソウデショ?

私は悪魔になり果てる 別に 良いでしょ? いいでしょ? イイデショ?

「ねえ、ルリカ」
姉よりも母よりも父よりも
誰よりも暗闇を背負ってるルリカが好き 私は好き
悪を放つルリカが好き

「なに?」
好きで好きで仕方ない 好き スキ スキ 

「飛行スピード違反しよう?」
いくら魔界だって スピード違反は報告される

「いいよ」
わたしのお願いを 聞いてくれる

ここは時速40kmまで という結構速いんだけど。
ルリカは頑張らせたらもっと行く

「風、気持ちい」
私が思わず言うと

「私と どこか遠いところに行こうか」
と 青く澄みきった空を見つめて 言った。

後ろからは、誰も来ない
そりゃあ、これだけのスピードで、行き場所も気にせずにいたらそうだとは思う

でも 私はルリカの背中を見つめて飛んでいく ルリカは後ろを振り向かない。絶対振り向かない だから私も振り向かない。


「どうゆうこと?」
私が言うと

「何でもない」
とルリカは首を横に振った
やっぱりそう

無愛想だから 教えてくれない でも、私はこの耳でちゃーんと聞いてます

「・・私も 遠いところに行きたいな」

最初はお遊びだった

でもルリカが 嘘をつかないのは 知ってる


わたしが一番知ってる

って思ってた

「じゃあ 行こう」
その声は 途中途中掠れていて

「いい、よ」
その瞬間 フライパンのスピードが上がってルリカの姿が見えなくなりそうで 近くに行けなくて 置いて行かれて

手を伸ばしても届かなくて 叫んでも追いつかなくて 怖くても何も変わらなくて 孤独と緊張が走る

あれ…






気付いたら ルリカは何処にもいなかった———!











360度見回してもどこにもいない 空を見てもどこに行ったかなんて神は教えてくれない
自分の直感

とにかく私は、自分の家に戻ることにした

言い訳は ルリカが急にスピードあげて行ってしまった。で、いいだろう。

だって この場にルリカが居ないんだもん


私は、事実をすんなり受け入れた