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Re: 魔女のフライパン ( No.48 )
日時: 2013/11/20 20:06
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
参照: やったあー 参照100!

toムリンカ

あたしたちは、シュキの操縦する絨毯で降下所へ向かった。
降下所から降りると「地上」という場所につく

地上は、主に 住宅街だ
ちょっとした商店街はあるけど、主な公共施設は、空にある

いくらフライパンに乗った魔女だから 空は広いから と言っても、限りがあるし 地上が使えるなら地上に居てもいいと思う

まして 人間 という生き物は 空を飛べないんだから可哀想だ

あたしは、シュキの操縦する、絨毯から飛び降りた

「あ、そういえば」
ラナが あっとなったように言った

「ムリンカちゃんの家に 行かなきゃいけないんだったわぁ」
と言われ、あたしもあっとなる

コレットとルリカ。 カコセを追って あたしの家へと向かっていたんだ
その目的さえも忘れていた

「はあ」
とあたしとラナが ため息をつく横で、キーチが手を合わせて ごめんと口を動かす

まず あたしたちは どうしてこうなったか 何も知らされていない

何も言わないシュキの背中についていきながら、ふと あたしは思った

「そういえば…」
(キーチは 魔級1級なんだよね?結構すごいんじゃ…)
六年生 ということで 1つ年上なのだが

中には 卒業する時に、初段の資格があたえられるので、卒業するまで初段資格はもらえない という学校もある

あたしの学校は、みんな違う 1年生だと ものすごい落ちこぼれも居れば 6年生の大天才もいる

市立アイダン小学校や キーチみたいな 県立スズカケ小学校の決まりもそれぞれ

その気持ちを読みとったのか、(さすが1級の魔力!)キーチが言った

「おれは、今 学年1の落ちこぼれなんだ…。みんな 1段 2段と、階段を駆け上がるみたいに、魔級があがるのに おれは1級止まり 初段にはなれない」
と、哀しそうに目を伏せる

少し意外だった
そしてまた、あたしに新たな疑惑が浮かぶ

(でも、今 スピード違反を認められて 1級から2級に下げられたら…)
またその気持ちを読みとってキーチが言った

「ああ、おれは もっと学年1の落ちこぼれになって からかわれる。」
その姿は本当に胸が痛くなった

あたしは いままで常にトップだったから 考えたことなかった

あれは 4年生のころだっただろうか

ティアレとは 同じクラスだった
——
ティアレとあたしは 4年生の中でも 魔級はトップクラスで、1、2を争うところだった

ティアレは 3年生の頃はあたしより魔級が良くて 3年生の頃から あたしはずっと悔しい思いをしていた。
でも、コレットがあたしより低いのが 正直安心した もちろん1,2をあらそうトップだから 下はいっぱいいる

でも あたしは 1番 がよかった

そのまま4年生になって、だんだん 「1番」が良いわけじゃないと分かってきた。
4年生のあたしは 学年トップではなかった

コレットや ほかの子が、トップ だったのだ

いつの間にかコレットにもぬかされて、ティアレとあたしは どんどんぬかされていった

途中 ティアレがものすごく 魔級が上がって、学年で4,5番目になった

あたしの魔力は 学年でも下の方になった 19級だった

負けず嫌いが残っていたあたしは なんとか15級のティアレを抜かしたい そう思った

そんな4年生の2学期だった

あたしの魔力はぐんぐんあがって 学年トップの、12級にまであがってしまった

急なことに驚いたけど 嬉しくて誇らしく思った

でも そんなある日だった