コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【更新中】 ( No.61 )
- 日時: 2013/11/24 22:02
- 名前: かんな ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
toムリンカ
朝から 今日も学校だった。
行かないわけにはいかないけど 今日は なんとなく行く気になれなかった。というか 体調的に疲れた というか
でも 無理してあたしは 外へ出た
いつも通りに 自分の持つ 光の魔法を使い、太陽に、あたしの友、ティアレを呼び込むよう頼む
が。
それは今日もいつも通りにいかない
(もしかして、ティアレまで行方不明に?…)
そんな考えが少し浮かんで、暗い気持ちになってしまった。
けど、少し小耳にはさんだ話では
暗い気持ちをしていたり 憎む 哀しみなどの気持ちが強くなると悪魔に取り付かれる。とか。
詳しくは知らないけど 危ないらしい
そうはなりたくないので、あたしは、独り ホウキにまたがって、小学校までの道のりを行った
———
到着して、5ーAまでの階段を登っていたあたし
何ともなく 本当に疲れた感じ 頭がボーっとして、気持ち的にも 複雑で
そんな思いをしていた時 後ろから バンッ!と肩を叩かれて、一瞬の反応遅れで振り向く
「ティアレっ?」
「ばーか!俺はティアレじゃねーよ」
と、ニッと、セイヤが笑った
「なーんだ セイヤか…」
と あたしはまた下を向いて 階段を登り始める
「なんだよ。ノリが悪いな」
と、ちょっと素っ気なくセイヤが言うので あたしが言った
「ンなこと言ったって疲れてるんだよ。それにしても 人数が少ないね」
いつもなら 階段を元気よく駆け上がる 4年生の姿や、しゃべりながら笑いあう 6年生の女子軍団の存在 ほとんどが見当たらない
「まーな。しかも 今日の1,2時間目の授業である、悪魔について学ぶ。校長先生特別授業も なにか問題ある証拠だよな。」
と 腕を組んで頭の元にやるセイヤの話を聞きながら、さらに気が重くなっていく
「えー、校長先生直々の授業・・?」
めんどくさそうー!とあたしが思った時セイヤがあたしの顔を覗き込んだ
「おまえ大丈夫?顔色悪いけど。今のうちに保健室行っちゃえば?何なら、俺ついてくし」
「セイヤは授業サボりたいだけなんじゃ…?あたしは行かない 保健室は行かない」
と、保健室のある方向へは 背を向けて階段を登ろうとすると、セイヤがとめた
「おまえ 無理しないほうが良いぜ。 真面目な話、さっき あのヒュウは 病気で休んだって。そろそろ 魔師インフールエンザがかかってもおかしくないんだし」
その顔は本気で
でもあたしは 保健室は 嫌い
「嫌だ」
というあたしのカバンを捕まえて、ずりずりと無理矢理保健室まで連れて行かれてしまった