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Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【更新中】 ( No.64 )
日時: 2013/11/26 20:40
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

toラナ

あれから先生は戻ってこなかった。ただでさえ 担任のマヤ先生がおらず、副担任のはずなのに 副担任のヨータも 1時間目からいなくなってしまう

きょうは、1,2時間目 校長先生の授業だって聞いたから・・なのかなあ?

でもそれにしても おかしすぎる気がしてたまらない

(これも、また。ニュースで報道されていた、連続行方不明事件に関連してるのかな)
病気、だと偽り休む者も多いが、その半分が行方不明に変わりない。という。
だけれど、ラナはそれを「信じない」ことにして 勇気を得ていた
皆、明日になれば絶対来る。明日は明るい日だから。そう思うことにする。
それが勇気になるから それが自分の力になるから

がらがら

2時間目が始まっている。というのに、5−A組だけではなくて、他のクラス、他の学年、他の学校までが 先生が消えているんだとか。

職員室にも誰もいない。児童ひとりぼっち。唯一残っている先生も何人かいるらしいが、5,6年は放っておいてあるのも同然 低学年を見ているようだった。

やっぱり 校長直々の授業だから・・?

違うよね?

何か、他に理由がある。よね?
「ラナ! 宿題を写させろ!やり忘れたんだよっ…。急いでやってたんだけど、魔属性の問題は、専門過ぎてわからねえし。問題に出ている魔属性を持っているヤツが こういう日に限って居ねえし」

と、セイヤが吐き捨てるように言った

クラスの男子、ケイトとセイヤがあたしの元に寄ってきたのだ。

「ああっ!」
わたしが あっとなった

「どうした?」
ケイトが わたしを覗き込むように言った
(どうしよう この場で 宿題忘れてた。なんて言えないよっ!)
昨日は、カコセやムリン、ティアレの力をかりて 宿題をやるつもりだったのだが 残念ながら色々ありすぎて出来なくて

背中から 突き刺さるような視線を感じる。
セイヤとケイトは あくまでも 「モテる」男子なのだ。一緒に居るところを見られたら みんなと一緒に行動できなくなる 嫌われる

どうしてもそれだけはいやで
慌てて取り繕う

「なら、もっと詳しくて勉強できるコトノちゃんとかの方が——。」
と言ったわたしを遮って 片手を上げて制したセイヤが言った

「俺らなんでそろって忘れもんを…。いや、悪いな。おまえが1番話しかけやすそうで優しそうだから。 あいつら ちょっと怖いし」
と、ケイトも尻馬に乗って続けた

「それに あいつらは イケメンセイヤに夢中で 勉強どころじゃなさそーだしさ。」
先ほど言った通り、セイヤは クラスで 女子にモテていて、ムリンカとは幼馴染という関係だ

「それはおまえも一緒だろ?」
と セイヤがケイトをじたっとみて言った

「ふーん モテるって、意識してたんだ?」
とケイトが勝ち誇ったような笑みを浮かべた

「なんで?」

「だって今 一緒って」
とあっけらかんとケイトが言うと、セイヤが頭を抱える

「と、とにかく宿題っ!」
とセイヤが言って ケイトも真面目な顔で言いだす

「時の魔法陣の問題なら カコセ。光の術式と白魔女の君臨の物語ならムリンカが詳しいし」

「だけどそのムリンカも居ねえし。あと、植物の問題と +宿の 明日の天気予想と魔風態予想。これはやらなくてもいいんだけどさ。 ラナの得意なヤツだろ?」

「ええっ…」
ラナ、大ピンチ!!

がらがら

そこに ドアを開けて入ってきた人が居た