コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【更新中】 ( No.65 )
日時: 2013/11/26 20:48
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

toムリンカ

(そういえば 1、2時間目は 校長先生直々の授業らしいけど)
教室からは 声が聞こえてくる

あたしは 休んですっきりしたワケでも、何でもなかったけど、モリア先生の目を盗んで 保健室から出てきた。
心なしか、さっきより気分が悪いような…

それはさておき クラスへ向かう

がらがら。

いい加減ドア取り換えるか 油塗ったらどうかな。ギシギシ言ってるよ…って?

「ムリンカちゃんじゃなあい!」
と 女子の大群…と言ってもいつもの半分に道をふさぐかのように回りをかこまれる

「えっ、えっ…」
あたしが戸惑ってる間に、ひとりの女子が言った

「もう、休みかと思ったじゃない。この通り、クラスの大半が風邪で休みらしいのよ。でも ほんとは行方不明なんじゃないかしら?」
ふうん

あたしが クラスを見回すと、確かに人は少ないような気がする
いつもクラスをまとめるような男子や女子もおらず しんとした雰囲気だ。

「お!ラナ!」
と あたしが手を振る

「お、おはよう 大丈夫?」
というラナに とりあいず大丈夫だ。と返事をするものの 青白い顔でラナが言うの前に、あたしが言った

「ん?セイヤ、ケイト どうしたの?」

「え?ああ、ムリンカじゃねえか」
とケイトが 頭をかいた後、つづけた

「宿題やり忘れたんで、クラスの男子に訊こうと思ったんだけど、見せてくれないんで、一番やさしそうで話しかけやすくて 成績優秀なラナに教えてもらおうと思ってさ」

とラナが さきほどまでの経緯を あたしに話す。

「あ、宿題・・・。ん、分かった協力するよ。光の方はできるし。時の魔法陣は辞書で調べてやったんだ」
と あたしが言う
昨日 頑張ってコレットと協力してやった甲斐があった

「えっ!さすが!———ねえ、セイヤくんケイトくん、ムリンに教えてもらえば?」
思い切ったように ラナが、ふたりに言っていた

「ねえ ラナ、1,2時間目は 校長先生の授業じゃないの?」

「え、なんでムリンが知ってるの?」
ラナが 目を丸くして言うので あたしが言った

「来るときに セイヤに聞いたの」