コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【更新中】 ( No.67 )
- 日時: 2013/12/01 11:49
- 名前: かんな ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
第十二話…だよね?【君】
toムリンカ
「んじゃ、教えるから 二人とも真面目に聞いてよ?」
と、あたしが セイヤとケイトの二人を引っ張ってきて、ラナの席から引きはがす
「おう!」
なんでおまえなんだよ とぼやきながらセイヤが、返事
「分かった」
と頷くケイト
「じゃ、まずは時の魔法陣ね、はい 見せてあげるから写していいよ。って言うわけには行かないでしょ?」
「そうだな」
「だから、此処は呪文を唱えるのが一番なんだよねえ〜、呪文 教えるから聞いてよ?」
とあたしが言うと、二人とも真剣な顔で頷く
「時の神よ 時の神カコセよ 聖なる力を秘め 聖なる陣を作りたまえ」
あたしにならって 二人が言うと、プリントにみるみるうちに 不思議な青い魔法陣が誕生する
その文字はくるくると回り…。プリントに張り付いて 光を失う
始めのうちは 小さな魔法陣しか出せないんだけど
「おまえの魔法陣 最期までプリントに入りきってないじゃん」
とケイトに指差され あたしは頷く
「そうなんだよ。魔力が強過ぎて 大きくなっちゃったの」
と はぁとあたしはため息をつく。
それは昨日の話。
昨日 コレットと共に、時の魔法陣の宿題を始めていた時だった
魔力を唱えた瞬間 大きな魔法陣が あたしたちをぐるりと囲んで…
近くに居た、コレットとあたしの 時の魔法陣がぶつかりあったうえ、二人してライバル心が高く プライドも高いもんだから 力を強めて、こっちが勝つ!という気になっちゃって。
結局、ぶつかりあった魔法陣は発達しつづけて、家を覆いそうにまでなるから、お母さんとお父さんと、そして通りがかりのオジサン、それまた通りがかりのサラリーマン
そして お隣のおばさんの魔力によって 時の魔法陣は吹き消され、家が破壊しなくて済んだ
という話をラナも含め3人に話す
「おまえん家 すげぇな。」
セイヤが 苦笑いを浮かべる
「ふーん、さすがだね」
とケイトはうなずき
「あは…」
と、ラナはほほえましそうに笑う
「お前らほんと魔力だけは最強で 最凶なんだな」
とセイヤが嘲笑ったように言う
「ひ、ひど!ま、確かに昨日のはやりすぎなんだけどね」
と肩を落とした
「んで、次は光の術式だよ!光の術式なんて あたしの呪文を ∮**φ**☆の式にすれば簡単だから。呪文 言うよ。光の羽 碧羅の水 優麗の海よ 雄大な力よ これが、ノーマルの呪文」
ノーマルっていうのは、基本のって意味!
「ふーん。でもさ ∮**φ**☆の式がわからん」
と首をひねるケイトに
「そんなのもわからないのかよっ!」
と ぽかりとセイヤが 軽くたたいたあと、教えてやる
「∮=はなんだかわかるだろ? この前の授業でやったろ?」
と、長い長い セイヤ先生の授業が終わった後 またあたしが教える
「白魔女の君臨の物語。とかさ、あたしでも知らないんだけど。ざっとは知ってたから 自身ないけど言うね」
白魔女君臨の物語 は、 光りの力を持つ者が必ず読まなければならない書物で、4年生くらいに、それぞれの属性についての本を調べ読むという、授業をやった覚えが 薄々無いでもない。
「白魔女カイナの物語…話すと長いんだけどね」