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Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【更新中】 ( No.69 )
日時: 2013/12/01 12:16
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

toムリンカ

「俺は、コユイ派かもしれないな」
セイヤがしんみりと言った

「なんで?」
ケイトが、セイヤを向く。

「だってさ、密かに魔界の未来を考えていたんだぜ。それなのに皆して、カイナの方ばっかり向きあがって……。こっちの方が 正義の味方っぽいじゃん。」
セイヤがボヤく

「でも、最終的には受け入れられたじゃない」
あたしが言う。

「そういうムリンはどうなのぉ?」
ラナが言うので あたしが言った

「あたしは——……。カイナかな。同じヒカリなんちゃらって力を持ってるっていのにも親近感は湧くし、カイナだって 滲むような努力をして、やっと認められたんだもん」
でも、私の説明じゃなくて 本当の古文書の最期には…

どちらも英雄ではない

魔界に英雄などいらない

どちらの信じる道を辿ったとしても、魔界は幸せになる運命の螺旋

どちらの信じる思いを辿ったとしても、魔界は幸せの結晶を夢見る 

決して魔界は不幸せにはならない そう願えば良いのだ

いつの日か、本当の英雄があらわれる日が来る

自分だけの 英雄が居る

ひとりひとり 英雄を持っている

そして今、自分が英雄である

「カッコイイな」
ケイトがつぶやく

「そうだよね、光とか闇の力を持つ人の伝説って ちょっと良い文のものが多いから。」
と ラナはうなずいて

「次は 植物じゃないの?」
と言い あたしたちは また 宿題を始めた——!
———
「君の名前は何なんだ」
ヨータとかいう先生と、校長が言う

「ボクの名前を知って、如何する気だ。」
ボクは 挑発するような目で 彼らを見た

「おまえの家は何処だ」
校長が言うが ボクは利かない 動かない 大人の言うとおりになんか、なりやしない

「そんなに訊きたいの?・・そういうヤツは 殺るまでだ…。」
その瞬間 彼らが目を丸くさせて やめろと呻く

都合のいい時だけ 味方に 都合のいい時だけ 悪者にしやがって———・・そういう大人は許さない

そういう子どもも許さない 許すのは 三つ子の姉だけだから

「ちょっと痛めつけてやりたいけど…とっとと殺った方が こっちのためだな」
彼らは 何も言わなかった。ただ やめろ と おぼろげにつぶやくだけだった

彼らだって バカじゃない。

今からされることをわかっているはずだ

「ヒカリソウル!」
ぱっと右手を振ると、ステッキが出てくる

「死の墓海に彷徨う 時の優麗 光の眩き 嘆き……光に集う その煌めき!!」

その瞬間に 光がステッキに集う。

そのステッキも光に輝いていた。

そして 眩いていた

「羽ばたく光 空の蒼き光 銀河の星空 星屑の君」

今 ステッキを振れば こいつらは消える。

消えていく

「消えろっ!」
右手を振った瞬間に、 糸が切れたように 二人は迎えた



「さあ………。待っていろ。今 迎えに行くよ…ムリンカ」