コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【ページよ増えろ↑↑笑】 ( No.74 )
- 日時: 2013/12/06 14:53
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
第十四話 【任】
toムリンカ
最初は笑っていたけど これはあくまで「任務」冥界へ行く任務を「任されて」いるんだから。
気を引き締める。
ラナの級上がり儀式が終わった後、明日から学校は休みだけど 君たち3人は 一緒に行くメンバーとの ふれあいの時間、として 唄星魔界城の前に集合だということをレノンに伝えられた
あたしたちは ホウキにまたがって家路を行く
「……ドキドキする」
あたしが、ちょっとはにかみ笑いを浮かべた
「でも、俺はウキウキしてるぜ おまえらと行けるなら別にいいし」
と吐き捨てるように言い、セイヤはフライパンの速度を落とした
行きの時みたいな、制限速度を守らないあたしたちとは 変わり、帰りはしんみりとしている
「…ちょっとだけ楽しみ。でも、家に居る ルナとミライが心配かな」
とラナが言う
「ルナ?ミライ?」
「あ、ごめんね ムリンとセイヤくんには話してなかった。ルナは、小学3年の妹で、ミライは、小学1年の弟。お母さんとお父さんが居なくなっちゃったから いまは3人きりなの」
「ふ〜ん、俺の家は セアラっていう姉ちゃんがどんくさいから 行方不明になっちゃって母さんと父さんは居るんだよ」
とセイヤが どうってことないように笑い飛ばす
「あたしの家は お母さんとお父さんが居ないだけ、かなあ」
そのあと、キーチについて、セイヤに言った後
「それじゃ、俺、こっちの道だから じゃあな。」
と言いセイヤと別れ、あたしたちは キーチについての話と咲乃についての話をまた始めた
「ティアレと進級の儀式をやってもらうために、城へ来る途中 きゅうにぶつかってきた子が生徒手帳を落として…で、それをあたしは 好奇心で開いちゃったわけ。忘れたいんだけど 生徒手帳の子の魔学級とか、名前とか 記憶してたの」
「ふうん、なんだかんだ うまくいくといいね」
「そうだね」
夕陽の陰に ふたりの笑顔がかすんだ。
——
翌日だった。朝4時半くらいから飛び起きて 身支度をしたあと、城に6時に間に合うように 時間を組んでふたりと約束し、あたしの家の前集合!
朝ご飯も自分で作って、気合いが出るお守りをなぜか いつもしゃべらないコレットからもらって。
それはしかも あたしの分だけじゃなく、セイヤとラナの分もあって
「ありがと! 言ってきます!」
と言いながらバタバタと あたしは家を出た
そして 会話しながら 本当に楽しい時間を過ごし 魔界の城へと到着した。
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶−【ページよ増えろ↑↑笑】 ( No.75 )
- 日時: 2013/12/02 21:27
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
- 参照: 壱弐参肆伍陸7捌玖拾 百=佰 千=仟 万=萬
toムリンカ
魔界の城の前には、もうふたり居て、レノンも 城に背を預け、怖い顔でメンバーを待っていた。
どうやら あたしたちは一番最後ではなかったみたい。良かった。
二人のそのうちのひとりは あたしたちの知る顔だった。
「ムリンカ、ラナ!」
落ちこぼれだと落ち込んでいたキーチが 見違えるみたいに明るい笑顔。
「んまあ、オレも いくら籤引きとはいえ、こんな任務に選ばれたんだからさ。自然とにんまりするわけ。調子に乗ってるわけじゃないけど」
とキーチが言う。もう一人は——…
「初めまして アイダンの メイアって言うの 生徒手帳を拾ってくださってありがとう。宜しくお願いします」
(この子は、魔学級 初段の 優等生の子。なんか イメージと見違えるように違うんだけど・・)
あたしの気持ちを読みとったかのように、メイアは 小鳥のささやくような声で言う。
「そうよ。昨日、名前をもらったの。人間界での名前は 忘れちゃった」
そうらしい。人間界の名前は 魔界での名前をもらうと忘れちゃうって聞いたことある。
あたしは、元から魔界の人間だから関係ないけど。
「あたし、ホシクズ小のムリンカ。宜しくお願いします」
あたしは軽く自己紹介する
「同じく、俺は、ホシクズ小のセイヤだ。よろしく。」
と照れた感じで にょきっとラナとあたしの間からセイヤが顔を出す。
「よろしくな!」
キーチも笑顔
「同じく私は、ラナ…」
ラナが言いかけた時に
「遅れてすまなかった」
と 厳しい声がして 一同が振り向く
「これで全員揃ったみたいだな。 ボクは ナナキ」
と怖い顔でナナキが言う
「では、自己紹介はまた詳しく後でやるので ついてきてくれ」
とレノンが門番に一言言い、あたしたちを通す。
この前、オレンジジュースを飲んで、話を聞いた映画館みたいな場所だ。
「では、自己紹介を始めてもらう。用意された席に着いたら 呼ばれた者から自己紹介するのだ。言ってもらうのは 名前 学校名 学年 魔学級名 魔属性 一言だ。魔属性が ソウルの場合や聖の場合は ちゃんとソウルをつけていうこと!」
ソウルは、その魔属性の中でもとてもすごい力を持つ者のコトと、血がその属性で受け継がれている家系 ということ。
レビユは、血が受け継がれていて、伝統的であり、独特の力を持つ少し生き方や戦い方が違う者、他の者より優れている者のコトだ。
(あ、あたしは 光剣って言わなければならない。ってことだよね)
席には、唄星ホシクズ小学校用などという札が付いており、ムリンカ様、ラナ様、セイヤ様…と、ちゃんと用意された席もあり、子どもとしてバカにしないで、ちゃんと見てくれているみたいでうれしい
「ではまずムリンカ」
「はい」
レノンに呼ばれ、あたしは前に出る。
「えっと…。ムリンカです。唄星ホシクズ小学校の五年生 魔学級は4級で、魔属性は……」
(あれ、待った 忘れてたけど あたしって水と羽の力もある だから正式には 光水羽剣)
「光水羽剣です。これからよろしくお願いします」
と 一礼して 席に戻る
「次、ラナ」
「はい。」
可憐な花が咲くように ラナのふわりとした髪が動き、ラナとあたしがすれ違う
「わたしは ラナです。唄星ホシクズ小学校の五年生 魔学級は 5級で、魔属性は、空聖です。役に立てるように頑張ります。」
と礼をして、あたしの横の席に座る
「次、セイヤ」
「はい!」
でかい声で セイヤが ビシッと決める
「俺はセイヤ 唄星ホシクズ小学校の五年で、魔学級4級 魔属性は、風剣。よろしく」
さーっと潔くセイヤが帰った後
「次、キーチ」
「はーい」
キーチが飛び出してくる
「オレはキーチ!夢雪スズカケ小学校の六年で、魔学級は1級 魔属性は風 どんどん便りにしてね!」
と軽い調子で 帰っていった後
「次、ナナキ」
と レノンの声だけが 映画館…じゃなくて 部屋全体に広がる。
「はい!」
颯爽とナナキが出てきて言う
「ナナキだ。聖七ルルモリ小学校の五年で、魔学級は9級 魔属性は、土聖」
一言コメントなしで 帰っていく
「メイア」
「はい」
メイアが可愛げに出てくる
「わたしは メイアです。藍之アイダン小学校の五年生です。魔学級は初段。魔属性は 氷花剣」
「では 全員終わったな。その資料を見ながら話を聞いてほしい」
あたしたちは、机の上にあるボタンを押し、資料を出した。
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶− 参照200になれ〜。。 ( No.76 )
- 日時: 2013/12/06 14:58
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
- 参照: 壱弐参肆伍陸7捌玖拾 百=佰 千=仟 万=萬
toムリンカ
ザ——っと、資料が机に置かれていく。けど、なんか……なんかさ、ちょっと多すぎない?
「もう一度ボタン押してくださいね。資料が多すぎて出せませんから」
と笑顔で…。
振り向いたら、レノンじゃなくて ほかの人
「わたしは、リリアです。新米なんですけど 魔界城のお客様案内係をしています。今回は、こちらの説明をさせて頂きます」
と、あたしだけじゃなく ほかの人にまで聞こえる声で言った
(ふ〜ん。)
「じゃあ話を聞いてほしい」
レノンが話し始める。
「ちなみに、君たちは魔法をそこまで使わないだろうから 分からないだろうが。魔法は使い過ぎると疲労で倒れてしまう」
(へぇ)
使いすぎると。なんてあまり気にしないコトだったから。別に…って思った。
「逆に、本当にピンチの時。魔法が必要な時には、オーバー魔法精能力と呼ばれる、通常の魔法の使いすぎの2倍を上回るものすごい莫大な魔力を使うこともできるんだが」
とレノンはいったん切って言う
「オーバー魔法精能力を使うと、一旦の疲労で気絶することになる。あまり使い過ぎると 本当に命取りになる。が、ソウルを持っているような人は、あらかじめ使えるようなものなので 気を付けるべきだ。オーバー魔法精能力は、中学生になってから、やりたい。と思うようなものだが」
この中で ソウルを持っているのは あたしと…セイヤと、キーチと…あ、メイアもだね!
ラナとナナキはレビユ・・・かあ。あんまり聞いたことないな。
魔級に関係なく、ソウルやレビユを持っている人なんて すごい魔力に違いない。
でも、 本当にソウルやレビユは稀だから。。
「使いたい。できるようになりたい と思っていては、オーバー魔法精能力は使えないことを覚えておけ」
と 前置きに…
内容は…
1、あまりに緊急事態のため、明日と明後日は、緊急準備と休みの日が与えられ、明々後日には 出発する
2、出発時は、AM6:00頃に 魔界城から。余計な魔力を使うと本当に勿体ない。しかも 小学生だから 使える魔法もそれなり。なので、魔界城から レノンの魔法で 唄星ホシクズ小学校裏庭の
冥界ワープ扉の「ラズメイ」の前で『碧の湖』と唱えるだけで行けるらしい。
3、その後は、専用の無線機で、レノンと通信を取り、せっかく冥界に来たので、3人1組で、冥界を自由に回る と言い、籤引きの結果は
Aチーム
ムリンカ セイヤ ラナ
Bチーム
キーチ ナナキ メイア
と 見事にホシクズ小学校が Aチームになり、なぜかナナキが急に笑顔になった
「あの!バナナありません?」
と レノンに叫んでいる
どうやら バナナで乾杯がしたかった。という変な人らしい。
4、その後 本当の目的である 牢屋を探す魔法を使う。たぶん悪魔によって魔法で探せないよう、封印してあるはずなので、簡単には見つけられないらしい。
5、牢屋の鍵を解除し、意識不明の魔師たちを、「鍵っぽいけど鍵じゃない!驚くほど大きなものを入れても縮む!重量1000キロまでの重さを耐えきります!!」という魔魔界グッズなんだけど。。
「鍵っぽいけど鍵じゃない!驚くほど大きなものを入れても縮む!重量1000キロまでの重さを耐えきります!!」っていう魔界製の鍵っぽい小さな 鍵ぐらい小さな 袋に入れた後
「重さ全然感じません!」っていう鞄の中に入れて持ち歩くんだ
袋に魔師を突っ込むなんて 気が引けるけど 意識もないんだししょうがないよね。
6、最終的に、制限時間は魔界で言う 666時間(魔界で言う1週間)(冥界で言う 1日)だという。
制限時間が経つと、何もできないだろうが 何かしている途中だろうが、レノンの魔力により、魔界に連れ戻される
- Re: 魔女のフライパン −失った君と記憶− 参照200になれ〜。。 ( No.77 )
- 日時: 2013/12/06 15:02
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
- 参照: http://オーバー魔法精能力
toムリンカ
「そしてさらに聞いてほしいことがある。」
そのレノンの話は…
1、いろいろあって、 魔術封牢屋の位置が明確に分かっていないが、冥界ワープ扉で行ける所から、冥界に住んでいる 「レイ」と「スズネ」という魔師に連絡を取ってあるので、魔法馬車でを使い移動する。
魔法馬車の中で、誰かオーバー魔法精能力を使うと決定的な場所がわかる。(ムリンカ、セイヤに限る)
※魔法馬車とは、人間界から輸入されている 自動車というものです(中学1年 人間界社会科 精霊・妖精・夢幻・幻影・冥界科社会で学する)
「できれば、オーバー魔法精能力はムリンカにやって頂きたい」
とレノンが言うので
「えっ、なんで?」
とキーチが後ろから呟く
「・・・魔法精の能力が強いのと、光属性が適していることだ。それから、冥界は魔界と全く違う空気を帯びているため 慣れなくて酔うなんて場合もある。
そういう場合は 連絡して頂ければ すぐに連れ戻す。なんとか魔法を使ってでも慣れてほしい」
「自動車…。」
ラナが横でポツリという
(人間界科社会か〜。)
中学によって違うけど、あたしが入る予定の 国立唄星彗愛大学付属中学は、中学生になると、週に2回 特別な授業がかかわる
魔界の住民からして 一番面識がある、人間界のことや、魔法もある夢幻界なんかを を学べる
「人間界・魔界学科 精霊界・妖精界・夢幻界・幻影界・冥界科社会」
または「天界科 死界・星界・物質界・恋界・聖界科社会」
から選ぶことができる。
人間界魔界学科・冥界科か、天界学科・聖界科か。というコトになるけれど 学ぶ内容は全然違う
どちらかというと、人間界魔界学科・冥界科は 夢みたいな話が多くて、今回行く 冥界の話も締めている
不思議な話や ちょっと面白い話 興味深い。
天界学科・聖界科は、魔書の対の存在である 聖書の勉強もするため、一部の一族は、絶対に入らない。と誓うようなものもいるらしい。
だけど こちらは真面目なカンジで、心がきれいだったり、意味が解ると良い授業だ。
(あたしは〜)
人間界魔界学科・冥界科にしたい。毎年人気があり じゃんけんになるらしいが…結局は、先生の判断でひいきされているような 優等生な人になってしまうという…じゃなくて。続き続き!
2、レイとスズネの馬車で移動し、冥界の 真主城町(魔界では、真主城町につながっている 冥界ワープ扉が多く、悪魔の出現率が高い町。しかも、真主城町ではなく 本当は 魔手城町になり 魔の手がある城のある町と 恐れられたりする)
に行く、そこで、レイとスズネは居なくなる。そこから、魔法を使い、牢屋を探す・・・
という、とっても行き当たりばったりだった
「という形で 終わらせて頂く。当日の持ち物は、我が用意した 折り畳み家という 人間界で言う 大型のテント というものを レイとスズネからもらえるから、それで過ごす。」
「元から レイとスズネは 最近冥界に越してきたばっかりらしい。人間界の用具も多いらしいぞ」
と余談をした後
「大型テントは2つあるから 女子と男子で別れるが良い」
「あと、着替えとかそういうめんどくさい荷物は、あらかじめ こちらから レイとスズネに発送し、テントと友に渡せるようにしたい。明日、いつの時間でも良いので、わたしを呼んでくれ。荷物をもらいたい。」
「本当に長い接戦になる。そして全てはオーバー魔法精能力にかかわり そのオーバー魔法精能力は 中高生の境までしか使えない。」
「だから 最低でも1週間分 暮らせる荷物を持っていきたい。食べ物については 魔法で何とかしろ」
レノンが言い終わり、
「それでは今日は終わる。また明日、ムリンカとセイヤには、オーバー魔法精回復ドリンクを10本用意させる。荷物に追加しておく。」
と、暗闇の中に消えた。