コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 魔女のフライパン −闇を救う末裔ー ( No.85 )
日時: 2013/12/08 14:14
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
参照: じゃんけんって 地方によって違うんですよね汗汗

第十七話 【戦】

toムリンカ

朝日が昇る頃 あたしたちは、街へとさっそく躍り出ていた

商店街の始めのところにあった かばん屋さんで、大きい物が入りそうな鞄を2つほどかっぱらったあと

おいしそうな香りに連れられて「清水桜ベーカリー」というパン屋さんの準備中のとこからかっぱらい

商店街の 「清水桜スーパー」からかっぱらい

中でも 「大型スーパー清水ジャ」から テントを盗むのは大がかりだった。

「よし、」
大きなカバンを手に入れて、美少女&美少年のあたしと翔は走っていく。

「あ、あれ美味しそう!」
あたしが指差すのは 清水桜ベーカリーと書かれた、クロワッサンの看板。
「まだ準備中っぽいな。チャンスだ!」
と 翔が走り出す。

そして、隣の店 「スーパージャンク」という古着屋との隙間に張り込んで、窓から店内の様子を見て、ちょうどオーナーのひとりが、パンを取りに 奥へ入っていったところで

「今よ!」
あたしが叫ぶ

「優奈、おまえはそっちだ! おれは こっちを取る!」

とひたすらのパンを、さっき買った(かっぱらった)鞄に詰め込む

「…あんたたち…!!」
パンやのお母さんが、お盆にのせたパンを運んできたところで見つかりそうになる

「ぎゃー!!泥棒っ!」

(さ、叫ぶなよ)
パンやのお母さんに ちょっと恨めしい目を向けていく

「おい 行くぞ!」
促されて あたしと翔は走り抜ける。

「どうしたんだ どうしたんだ?」
隣の店からも 人が出てきて、パン屋に入り込む。

「まずいよ!」
あたしが言うと 翔が言う

「分かってるって」
そこから 無言で少し遠くへ行く。

と、

「あそこ いろいろありそ。」
翔が指差した先は、他より一回り大きいスーパー

赤色の太字で 清水桜スーパー と書かれている

「よっしゃ 行こう!」
あたしが思い切り言って 入っていく。

自動でドアが開く

「すげ。」
翔が一瞬立ち止まりそうになるところを あたしが背中を押す。

「ここ、調理しなくてもいい系じゃない?」
あたしが、御惣菜を片っ端から詰めていく

和食から洋食まで。

そろそろまずいかな。と思ったところで 手を離す。

「いいカンジだな。」
と 翔が 箸を持っていう。

「準備良い!」
このまま自動ドアから外へ出る。
そして走り出すと…

「あそこなら テントとかありそーじゃん!」
と 翔が飛び上がる その先は 大型スーパー 清水ジャ

やだ 自分で大型スーパーだなんて。でも おおきそ!

商店街の人たちが 目を丸く、そしてとがらせる。

「ちょ、翔!」

「ごめんごめん」
と 歩いていく。

そして 頑張って走る。

すると 後ろから

「ドロボー!!」

『ドロボー!!』

パトカーまで走ってくる

「ぎゃああああ…」
あたしが腰を抜かしそうになると 翔が 腕をひっぱって 必死で逃げる。

「かっぱらいは不味かったか…」
と翔が 首をひねる

あんた足早いね

「まずすぎだよ・・それに同意した あたしもあれだったけどさ」

≪ムリンカ…?≫
ああ、耳元から声が・・・。

「かっぱらいはしなければよかった……。はぁ…はあ・・へっ?、セイヤ〜。通信が〜 回線が〜」

「おれ 翔なんだけど」
なりきってんじゃねーよ!!

≪私よ、私、メイア≫
と声がする

けど…今は。

後ろから 白バイも来てるし パトカー着てるし たくさんの住民とごっつい祖父さんが着てるからな……

「ああ、メイア!でもちょっと今忙しいからまたあとで!」

でも不思議な話 白バイもパトカーも あたしと翔には追いついていない。

「よし ラストスパート! 」
と翔が言った後。テレパシーが送られてきた

(例の魔法を使うぞ。わかるよな?)

(もっちろん!付き合いながいから)

「守護神カイナ!」
「守護神ケーナ!」

すこし 声の音量を押さえて

『カンカンリンリンディパラージャ!』

そしてそのまま、走らず 息も整えて ふつーに 清水ジャに入っていく

「どこ行った?」
警察さんたち、困り顔!よしゃ!成功だね。

そう あたしたちが使ったのは 変身魔法

一応 二回目の魔力はあったらしい

そしておなじみのビラが

「なになに、おまえの名前は 柚葵ゆずき俺の名前は雄貴ゆうき府〜ん。ご丁寧に読み方まで。ん? ※さっきの名前は 優奈ゆなと、かけるでした」

「はぁ?」
優奈は普通に ゆうな って読むし 翔はふつうに しょう かと思ってた。

「なんだよ このキラキラネーム…っ!!」
と、雄貴が怒ったところで。

「ああ もう無理……」

あたしが 清水ジャに入ったという 安心感か それとも魔法使いすぎの疲労か、ひゅるひゅると倒れ込んだ。