コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: フライパンの上に魔女1人! ( No.9 )
- 日時: 2013/11/09 14:39
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
第三話 【冷】
「あ、あんたって人は…」
コトノは顔に合わない言葉を言いながら顔を真っ赤にした
「もうお話になりませんわ」
と勢いよく取り巻きとあたしを睨んで 席へ座る
(し、視線が痛いよ〜っ)
「ねえ、ムリンカ さっきC組の子が会いたいって」
友達の一人ユキが 手紙って…?と目配せしたあと、言った
「え?誰?」
あたしが言うと、ユキが、藍色の綺麗な、下の方が天然パーマでくるりとした髪をなびかせて言った
「だれだったっけ…かわいい子だったよ モリンカ…?」
誰かが言った
「モリンカ…?聞いたことないなあ」
あたしがそういうと
「私たちも聞いたことないのよね」
と、ユキも顔を見合わせる
「とにかく あたし行ってくる」
とだけティアレに告げて あたしは教室を出た
C組なんて隣の隣だからすぐ
あたしが廊下からのぞくだけで、モリンカと名乗る女の子は気づいたように近寄ってきた
確かに、名札はモリンカと書かれている
「あなたが、ムリンカ?」
あたしを見る目は柔らかかったけど、背がちっちゃい
なんとなく背が小さい子に見上げられるといい気はしない
「そうだけど あたしに何か用?」
あたしがちょっとつっかかるように言うと、モリンカは言った
「あたしは別にようはないんだけど、ティナが会ってほしいってあなたに」
また新しく出てきた名前に あたしはくらくらしながら言った
「ティナ?」
「ティナは、D組の子 でもあの子 恥ずかしがりだから、こっそり会えるのが一番ね」
というと、ポケットから ミニフライパンスマホを取り出した
デコってある
「ティナ?もしもし、ムリンカが良いって言ったの だから今から向かうって」
と、のんびりというが、ムリンカには話が進み過ぎてさっぱりだった
「ちょ、ちょっと待って!!」
あたしが、睨むように言った
「あたしは会うなんて一言も行ってないわよ」
というと、
「あら、ティナが悲しむわ」
と、モリンカは言い捨てる
と、C組の女の子たちがみんなこっちをジロりと見てる
(わかった いけばいいんでしょっ!!)
「ほんと 女子は怖えーな!」
と言いながら、C組の男子があたしの元に寄ってきて言った
(素直にかっこいいヤツ)
「俺はジュライ あいつらには気をつけろよ。あと、ティナってヤツは何処にもいないぜ」
「えっ・・?」
あたしが呆然と立ち尽くす
「そっか まだお前はモリンカが———」
後の方は全然聞こえなかった じゃあなと、あたしに背を向けちゃったから
「あ、ありがと」
あたしも聴こえないような声で言った