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Re: 魔女のフライパン −闇を救う末裔ー ( No.97 )
日時: 2013/12/20 21:26
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
参照: http://ねね

「ありもしない建物を探す、とはな。」
くくっと笑ったそいつは、小型フライパンスマホを取り出した。

「よう、アカギ。」
電話に出た主としゃべる。

「おまえも、ついに じいちゃんと呼ばれる日が来たらしいな。」

「…そうじゃな。嬉しいのか嬉しくないのか」
向こうから聞こえる声は、前と変わった様子はない。のに、・・のに。

「で、例の場所にお願い出来た?」
気楽に言うと、じいの声が聞こえてくる。

「もちろんだ。邪魔者は排除せよ。これがお前の願いだったな。」
アカギはよくできた魔師だった。

「…ありがたい。礼はある」

「そんなものは要らない。ただ、ひとつ 計画があるんじゃ」

「なんだ?」

「アズマ。あの少女は、わしを慕っておるんじゃ。」
その言葉に

「それがどうしたと?」
アズマが、言う。

「まだピンとこないのか。あやつを使って、ひとつ やりたいことがあってな…」
———
toムリンカ

「ん?本当にここ〜?」
あたしが見た先にあるのは、魔界の城をメルヘンっぽく変えたような豪華な豪邸。

「じいはそう言っていたわ。」
コレットは言い張る。

「とにかく入ろう」
レンを先頭に、あたしたちは入っていく。

『わが問いに答えよ』
通路は謎めいた色をしており、先に出口のような光は見えるもの、距離は縮まらない。 歩いても歩いてもずっと遠くに感じてしまう。

通路は細く、ひとりずつしか通れないゆえ、ジェルのようにぶよぶよしていて、たまに通路がふさがれたり、上から押しつぶされそうになることもある。

『正解しなければ一生此処に閉じ込められる。制限時間は1時間 これも破ると一生此処に閉じ込められるからな。クイズの答え以外の言葉を言ったら ジェルに飲み込まれて15分も持たなくなる…』
通路の奥から聞こえてくる 響く声。

あたしたちは固唾をのんで、問題を待つ。

『黒ノ国のレイとは』

「え?」
思わず、セイヤが声を出している。

その瞬間に、セイヤがジェルに押しつぶされる

『ここから15分以下。さあ、持つかな?』

(黒ノ国 だけがクイズの問題?!)