コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 魔女のフライパン −闇が甦る日ー ( No.98 )
日時: 2013/12/22 09:58
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

toムリンカ

頭をひねるだけで思いつける問題ではなさそうだ。
ジェルに包まれてしまったセイヤをさておき、摩訶不思議な空間、向こうから聞こえる声を聴きつつ…

あたしと、コレットと、レンはしゃべることも許されず問題を仕切りと考える。
さっきからテレパシーを送ろうとするのに、向こうから聞こえる声が遮るようだ。

『ああ、言い忘れた。問題は、黒ノ城のレイとはではないぞ』

「ええっ!」
思わず、コレットが叫ぶ。 あたしも叫びそうになる、と、

瞬く間に コレットがジェルに包まれていく。

コレット!と叫びたくなる気持ちを抑える。

これも、声の主の企みだったのではないか そう思うと、あたしはいやな気持になる。

『これが、問題だ』
そういうと、摩訶不思議なジェルが ぐにゃりと曲がったり動いたりする。

『革弑独凅 腕品濬湫晴旨票洵嘶 筑五訴桟 楯筑單イ 喞湍 坊挟セ』

何度も見るが、人間界か冥界か・・もしくわ魔界かの古代文字の様でさっぱりわからない。

一応 古代文字の読み方は習っているから少しは読めたとしても無理がある。

レンに頼りたいところだけど、しゃべれないし、時間もない。
このままだとあたしの大切な人が消える。

それは避けたい。

麓洳斌弉鋪ン -墅衿嶄衿陥飽 ( No.99 )
日時: 2013/12/22 10:15
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

toムリンカ

どう読むべきだろう。さっぱりわからない。

どうすれば良いだろう。

あたしにできることなんてないよ〜!!

ちらりとレンを見る。
レンは必至に読み解いているようにも取れるが……。
これは、一発しゃべればおしまいなのだ。

(…引き返せ)
最初の方はさっぱり読めないので最期の方を見て見た。

最期は、絶対に 引き返せ と書いてあるに違いない。
あと、もう前の一文さえ読めれば。と、解読しようと、この前の授業でならった、神経を研ぎ澄ませて心の中で呪文を唱える。ということをしようとしたとき…

「おぬし…心で唱えるのも禁止じゃ」
と、声がし、ジェルに包まれる!と あたしが目をつぶった。

が、何も起きない。

横を見た。

と、レンがジェルに包まれているではないか!!

「心の中で唱えればしゃべらないことになった。とでも言うのか」
と、ぼやく声が奥に響く

(やばい!)
レンが居なくなったのだ。
これで、もう自分が独りぼっちになってしまう。

早く助けなきゃ。そう思う。でも、それにはこの文を解読せねばならない。

最期が 引き返せ だと予想し、ひとつ前の文章に目を光らせる

喞湍 

意味がさっぱり解らない。小学生のあたしには 考えることさえが無意味な気がしてきた。

…ん、待て。

喞はなく すだくみたいな感じ
湍は急みたいな意味。

この二つがくっつく

何だろう。

やっぱりわからない。

でもなんか急げってカンジはわかる。

(……)

「分かった!!」

あたしが叫んだ瞬間、足元からものすごいスピードでジェルがおおいつくされる。

「う…」
呻いても喘いでも、その声の主は助けてはくれない。

いくら騒いでも。泣いても、助けはこない。助けを求めちゃいけない。


ばーか

あたしのばーか
——

「泉之月姫………」

「あの子だけ、助けなさい。」

「泉之月姫、それは無理です。」

「まだ15分間、助けに行くわよ。」

「泉之月姫、それは無用。このボイズマイクから 呪文をお願いします」



「分かったわ」



「麗かに眠る 魔物パズラ退散の呪文 出口は先に進んでもない  戻れ 引き返せ」