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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 今、あなたに声が届いたら。 ( No.14 )
- 日時: 2014/01/19 10:07
- 名前: 結羽凛 ◆zaJDvpDzf6 (ID: aW5Ed34M)
- 参照: 別名《あんず》と申します。
おひさしぶりです!
結羽凛です!
久しぶりに更新しよっかな、と!
いや、放置するなよ←
でわ。
***2話***
『あの夏、あの一時を。』
「ねぇねぇ爽、ここだよねー。」
前を歩く爽に私は聞く。
同じような墓石が点々と並ぶなか
私たちは少し広めの墓がある場所に来ていた。
「ああ、ここだ。」
そういうと爽は通路を右に折れた。
そこは一際広いところだった。
そこの中のひとつの墓石─
『麓山鈴華』とかかかれた場所にいく。
「ここに来るの、久しぶりだね。」
隣の爽にしみじみという。
「そうだなぁ。
おら、洗おうぜ。水かけて。」
爽にそういわれ、私は墓石に水をかける。
灰色っぽい墓石が、光沢のある黒に変わる。
爽はそれを布で綺麗に拭いた。
「昨日、おばさんたちが洗ったからな、
あんま汚れてねぇ。」
爽は汚れていない布を私によこした。
私はそれをバケツのなかに入れる。
私バッグを木陰におき、花束を取り出した。
綺麗なユリの花を。
「おばさんたち、きちんと開けてくれてる。
ほら、飾っちゃお。」
私がいうと爽はそれを受け取って、
二つあるうちの空いている花受けに花束を指した。
私たちはそこで、手を合わせた。
「鈴華。元気か?私は大丈夫だ。
久しぶりだな。」
「鈴華、今年で三年もたちました。
私たち、大学二年生だよ。二十歳になっちゃった。」
そして二人は、目をつぶった。
一人の女の子のことを、思い出すように、
優しく目をつぶった。
──出会いと、別れの物語。
*******
短くてすみません!
では!
good-bye☆
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