コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 今、あなたに声が届いたら。 ( No.20 )
- 日時: 2014/01/19 09:02
- 名前: 結羽凛 ◆zaJDvpDzf6 (ID: sCSrO6lk)
こんばんはですー!
大会が良い結果でしたので、
ノリで3話続き書こうと思います←
コメントももらえましたし有頂天な結羽凛です…(笑)
3話 『始まりの日』continuation♪
テーブルの上の新聞紙を退けて、
朝食ののった自分の皿を取る。
食パンとスープと卵焼き。
何だか謎の組み合わせだが、これがいつもの食卓だ。
「いただきまーす。」
食パンにマーガリンを塗りながら
口に運んで行く。
そこでふと弟の顔が頭に浮かんだ。
「ねぇお母さん、紫織は?」
今朝はあの憎たらしい弟の姿が見えない。
いつもは起きるの遅いのに。
「ああ、紫織なら朝練行ったよ。」
「へぇ、朝練?珍しい…。」
(でもあいつ、レギュラーとか言ってたな…)
弟の唯木紫織はサッカー部所属でだが、
今まで朝練なんて言葉にすら出さなかった。
そのままトーストを食べ終えると、
時計を見て急いで卵焼きを掻き込む。
我ながら行儀が悪いとは思うけれど、
もうすぐ出ないといけない時間だ。
「ご、ごちそうさまっ」
スープを飲み干し、急いで台所に食器を待っていくと
二階へ駆け上がった。
準備しておいたカバンを持ち、
歯を磨きに一階の洗面所へと向かう。
適当にうがいを済ませ、
顔を拭いたあとにカバンを持ち直し、玄関へと走った。
「紫愛〜、爽ちゃん来てるよ?」
「わかってるっ!」
(あー、爽に怒られる…!)
ローファーをはいていると、
お母さんが急かすように言ってきた。
少し焦りながら玄関のドアを開けた。
「お母さーん、いってきますっ」
外からの冷気が体を冷やす。
と、同時に、幼馴染みで親友の桐羽爽の苛立った声が聞こえた。
「おせーぞ、紫愛。」
ショートカットで美人な爽は、私の自慢の親友だ。
少し男口調なのが残念だが。
「ご、ごめんって〜!」
少し急ぎながら、爽と私は歩き始める。
今日は始業式。
私もついに、中学三年生になるのだ。
「ね、クラス一緒になると良いね!」
隣を歩いている爽に話しかける。
中学一年はクラスが一緒だったのだ。
「そーだな。ま、確率は低いけどな。」
爽はさばさばしていて、
どんなことにでも冷静に答えを返す。
それゆえか皆に頼りにされている。
私の家や爽の家から学校は近くて、
いつも徒歩で通っている。
私立である園塚学園では徒歩は珍しい。
「そういえばさ、紫織くんレギュラーだって?
すげーな。今年で中二だろ?」
爽がふとそんなことを言い出した。
なんで紫織について知っているのだろう。
「え、なんで知ってるの?」
すると爽は意外そうな顔をした。
(な、なに、その顔は…)
「知らねーの?
紫愛の弟、すっげーモテてるからな。
こんな情報すぐに入ってくるぜ?」
(…え?)
いま、爽は紫織がモテてると言った?
あのバカで生意気な弟が?
「そのくらい知っとけよな。
同じ学校なんだぞ?
紫織くんは紫愛と似てないよなー。
モテるし。モテるし。モテるし。」
「ひ、人をバカにしたように言わないでよねっ
確かに顔似てないけど…
紫織の方が背、おっきいけど…」
爽はからかうように笑い、
腕時計を見て足を早めた。
どうやら少し遅いらしい。
そしてすぐに白く大きな建物が見えてくる。
紫愛たちの通う、園塚学園だ。
学校までの道には、きれいに咲き誇る桜が
ハラハラと花びらをちらしながら、
静かなそよ風と戯れていた。
「わ、きれぃ…」
たぶん、もう少ししたら新入生が入学式のために
この門をくぐって来るのだろう。
新しい後輩が楽しみで、紫織のことも紫愛の頭から
少しだけ薄れていった。
*******
以上です!
あー、久しぶりに頑張りました…。
べ、勉強…してきます…。
あー、テスト嫌ですねぇ…(笑)
では!
good-bye☆