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Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.18 )
日時: 2013/12/07 19:11
名前: 夕陽 (ID: yCPJRH6h)

八話 ボス、アヤメにお父さんについて話す!2

 ブラックロードが発足した10年後、レイが結婚する事になり抜けた。それからさらに10年後アヤメのお父さんが入ってきた。レイの紹介で。彼のことはアマノと呼ぶようになり皆で仲良くしてきた。特にケイと仲良かったようだ。
 ブラックロードは最初は小学生がやっていたごっこ遊びみたいなものだったが、段々本当の企業らしくなってきた。というか、ボスが成人式に出るときには1つの会社として成り立っていた。会社のジャンルはごく普通の事務作業が主だった。しかしある時アマノが
「ルイからの伝言なんですが……こういう企画をやってほしいそうです。どうしますか?」
 と魅力的な提案をしてきました。それは
 ——だまされた人たちを客に取り、だました人たちから盗られたものを取り返す
 というものだった。いかにもルイらしいな、と思う。そういえば昔、お互いの大事なものを隠してそれを取り合うゲームをやったのを思いだした。そしてボスはこういった。
「それはいいね。皆も異論はないね?」
「ええ、いいと思いますよ」
「確かに偽善者っぽいのが俺達らしいじゃねえか」
「では決定だ。しかし客はどうする? おおっぴらに宣伝するわけにはいかないだろう。だました人に用心されてしまうからな」
「そこはルイに聞いたのですが、皆で探せばいいかと。そういうので困っている人も結構いそうですしね」


 ボスは話し終えたというように息をつき、こう言った。
「これが俺の知っている今までのアマノの行動だ。少しは役に立ったか? アヤメ」
「じゃあ、お父さんは悪い事してない?」
「ああ。あいつほどいい奴はなかなかいない」
「よかった。ありがとう、おじさん」
「いいや、こちらこそお役に立てたようでなによりだ。それから俺の事はボスって呼んでくれ。アヤメも俺の、ブラックロードの一員なんだからな」
「わかったよ、ボス。でも私が入った覚えないけど……」
「それはルイが勝手にやったことだろう。あいつはイタズラ好きだからな。今も昔も」
 そんな言葉で、あやめとボスは別れた。
 しかし、これからあやめは姉の綾菜と一緒にブラックロードに通いつめ、組織の人と仲良くなるようになる。