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- Re: 悪の組織の一員は正義の味方にスカウトされました ( No.26 )
- 日時: 2013/12/22 10:05
- 名前: 夕陽 (ID: ujgQ5QpY)
十五話 あやめ、正義の味方の講習会に行く!3
「実は、私は小学生の頃いじめられてました……。そして中学生の頃もいじめられました。しかしある子が私をかばってくれたんです……。その子と私は仲良くなりました。けれどその子が今度はいじめられてしまったのです……。私は弱虫なのでその子をかばう事はできませんでした……。だから、強くなりたいと思ったのです。その子をかばえるようになりたいと願ったのです……。そして見つけたのがこの“ホワイトクロス”でした。ここに入れば私も強くなれるかもしれないと直感しました。なんとか審査に合格して講習会に出れるようになりました。これが私のここに来ようと思ったきっかけです……」
あやめはさくらの話を聞いて、すごいと感じた。もし、あやめはそんな状態になってもそこまでは出来ない。
「すごいね、さくら。私だったらそこまで出来ないよ。きっとさくらはその子を救えるよ」
と自分の本心を打ち明けた。さくらは
「本当ですか……? もし、本当だとしたらすごく嬉しいです……!」
とはにかみながら笑顔を見せた。そして、
「話を聞いてくれてありがとうございました。そろそろ、次の授業の時間の場所に移動しないと遅れてしまいますね……。私はお先に失礼します」
というと、走って行ってしまった。あやめも
「私もそろそろ行くか……」
と走って次の場所へと向かった。
集合場所へ行くと、あやめ以外は全員集まっていた。あやめが着いた時間は大体始まる2分前なのに、皆集まっているなんてよほどやる気があるんだなとあやめは思い列に入った。
やっぱりこの時間は実技をやった。ごみ拾いや、お年寄りの手伝いなどの。それが終わりあやめたちは開会式と同じ場所に戻り閉会式をやった。
あやめは、なずなに“終わったよ”とメールを打ち、なずなの迎えが来るのを待った。そうしないと帰れないからだ。
しかしそのとき、あやめに一つの影が近づいているのをあやめは気付かなかった。