PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 捨てられロボットとひねくれ修理屋。 ( No.5 )
- 日時: 2013/11/26 16:48
- 名前: 帝 ◆qZFKl2dobU (ID: hmF5PELO)
□第2話■
俺ァ、”ナギ“っていう者だ。
一応、修理屋ってのを営んでる。
……全く、この国は腐ってる。
色んな物を作っておきながら、壊れたら直ぐ捨てちまう。
不法投棄もいいとこだ。
俺は、その壊れた機械の修理をしてる。
物にも命があるんだ。
そうだろ?なら、大切に使ってやらにゃぁいかん。
街に不法投棄された機械を修理する俺を奴らは、変だって言う。
構わない。そんな奴らとは、話す価値もない。
……俺の周りには、いつの間にか、機械しか居なかった。
人間共は俺を「ひねくれ修理屋」なんて言ってやがった。
それでも、物を大切にする奴はまだいるんだな。
ごく一部だが、機械を修理してくれと頼む連中もいた。
そんな「ひねくれ修理屋」の家は、街の端っこにある。
修理機器の買い出しで俺は、街の中心部に出て行った。
この時、必ず通るのが「ゴミ捨て場」。
まだ使えるやつは、直して使ってやるんだ。
「ちっ、雨かよ……ん?」
ゴミ捨て場に人……?
そいつは、ぐったりと倒れ、体中傷だらけだった。
俺はすぐに駆け寄り、声をかけた。
「……おい」
PR