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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 同じ空の下なんだから。 ( No.17 )
- 日時: 2013/12/27 09:35
- 名前: チョコ★ ◆.zuTcWIMPg (ID: as61U3WB)
もう少しで答えが出そうだ。
舞凛…待っていてくれ。
そう思って教室に入るとなんだかざわざわしていた。
横にいた女子にどうしたんだと聞くと、
「沙野さん、また引っ越すんだって。」といった。
「引っ越す…?!」
僕は全速力で教室を飛び出し、晴香を探した。
晴香は図書室にいた。
本棚の陰からそーっと除いた。
"好きな人に別れを告げる——"
そんな題名の本を手に取り、息を殺して泣いていた。
「晴香…?」
僕が晴香の方に手をかけると晴香は驚いたようにしていたが僕の胸に顔をうずめてまた泣き始めた。
「晴香、引っ越すのかよ」
「うん。…ごめんね、太陽くん。私、私、行かなくちゃ。
どうしても行かなくちゃならないの。」
僕は固まったままだった。
「でもさ、今思い出したんだけどさ…」
僕は重い口を開いた。
「同じ空の下だよな。ずっと僕たちは…。」
「そうよ、同じ空の下よ。同じ空の下なんだから——…」
「「同じ空の下なんだから、また会える運命なんだ」」
*〜END〜*
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