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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- 沙野晴香、グレたんだって。新期スタート!クリック願います! ( No.63 )
- 日時: 2014/01/30 20:24
- 名前: 枝垂桜 ◆hjAE94JkIU (ID: as61U3WB)
第一話 Ⅳ 初めての初めて
「…私のコーヒー」
少し、からかわれたような気がして私は悔しさ紛れにいった。
「ゴメンゴメン、明日昼おごるよ」
「…いいです。弁当あるんで」
私が言うと、彼は少し考え込んだ。
「…なら、明日オレの友達と食おうぜ。一人じゃ寂しいだろ」
私の悩みの種、『一人』というのをつかれ、少しギクリとなった。
まあ、一人で食べるよりはよっぽどましだろうしそれに、
新しい友達ができるかもしれないし。
「じゃあ、明日一緒に食べます。」
「オッケ。 それより、弁当自分で作った?」
「…はい。」
私が答えると彼は目を輝かせた。
「スゲーうまそう」
その一言で私は嬉しくなり顔に笑みがこぼれた。
「…それなら、明日作ってきましょうか。いつも材料余るんで」
「マジ?! それならよろしく。」
彼は明るく光り輝く星のように笑い、
私の頭をクシャッとなでて教室を出て行った。
そして今、あることに気がついた。
「私…初めてなことがいっぱい…」
初めて、人と長く接することができた。
初めて、人と話していて笑うことができた。
そうだ。
彼が私のいろいろな"初めて"を踏み出させてくれた。
私は心の中に突っかかっていた何かがポロリととれたような、
そんな清清しい気持ちになった。
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