コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 琥珀ノ末裔 *泣きたくない* ( No.116 )
- 日時: 2014/01/30 21:07
- 名前: 瑠々奈 (ID: qdhAso1A)
toミコト
「ふは−!」
女子部屋…瓶覗の部屋の中では、新入りマガナに、色々なことを教えているハルカとわたしの姿があった。
最初は戸惑うマガナだったけど、覚えるのは得意みたいで 何事も さらっとこなしていく
=元から持っているタイプだ。
力を 元から持っているタイプ。きっと、ここの屋敷で活動するうちに、ミコトを追い越すほどの力を持っているのではないかとでも思う。
修行も、前やっていた内容がこのお屋敷での低学年タイプで、今回やる修行は、
始めてやる。難しいはずの、修行のほとんどがばっちり出来ていて。
「ギルドの皆さん、お食事のお時間ですので、翡翠の間へ」
ギルドのお世話係、リンが着ていた
「了解です」
ハルカは頷き、後ろに振り返る。
「分かりました」
ミコトも頷く。
「分かりました ありがとうございます」
マガナは丁寧に返すと、瑠璃色の飾りを身に着けた。
ハルカとわたしも、その飾りは持っている。
自分の力が詰まった、陰陽道認定の日にもらえる、トクベツな飾り。紫咲ノ幻影ギルドの色である瑠璃の色だ。
「お、来たか。マガナは上手く馴染んだか?」
カイが、もう翡翠の間に来ていた。
「そうですね。もとから才能持ってるみたいで、覚えるのも早いし、これからの活躍が期待できます」
ハルカが言う
「それはわかってる。だってさっきの修行で存分に見た」
と、カイが言う
「お腹すいた—…」
カイの横でへたれるマコトに、カイが肩をバンバン叩いた
「なにへこたれてんだ。まだ覚えることとか沢山ある。手続きも済んでないんだろう。?このギルドに入る際には、色々決まりもある」
と、カイが言う
「そうだな。でも まだ初日だし、ムリしなくてもいい。一騎にやることはない。」
私は言った。
「そ、そうですか?」
マコトは、しゃきっと正座をして、座布団の上に座る
「こちらです」
リンが運んできた昼食。正直ミコトもお腹がすいた。
「お、おいしそ…」
ハルカが覗きこんで笑った。
「今日は豪華だな」
カイも喜ぶ。
「す、すげぇ…」
マコトも驚きを隠せない様子だった
「…頂きます!」
目の前に置かれた、美味しそうな匂いをたたせる昼食。疲れたのだろうマガナが、目の前に置かれた、朴葉寿司を見てニッコリ笑う。
「朴葉寿司…。美味しい…。」
わたしが言うと、マガナが笑った
「あは……。呪文みたい」
呪文は、急急如律令 です。
「でも美味しいもん」
と、朴葉寿司を頬張るハルカに、マコトが釘を刺した。
「それ、せっかくミコトさんが洗濯してくれたばかりの正装でしょう?ご飯粒がついてます」
マコトが言うと、ハルカがえーっとなった
「……マジ!」
朴葉寿司は少し食べにくいのだ。
「リンさん、御代わりあります?」
カイが、いち早く席を立つ
「え!早っ!」
マガナが思わず声をあげるが、ハルカが注意する。
「言葉!」
「う、あ、っ。す、すみません」
隣町から越してきたマガナは、まだ陰陽道言葉づかいになれていなかった
「ありますよ。どんどん食べてください」
リンが言う。
「えー!俺も喰いたい!」
マコトも声を上げる
「言葉!」
今度はハルカよりさきに、私が言う
「あ!、え? うん、いえ、はい。すみません」
やっぱり 双子だ。
何か 似てる。……
笑える…?てか 見てて、面白い——…