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Re: 琥珀ノ末裔 *泣きたくない*【はっぴい!はっぴい!】 ( No.119 )
日時: 2014/01/31 22:25
名前: 瑠々奈 (ID: qdhAso1A)
参照: 117のパスワードがなんか違う…っ。修正できぬ。

toカイ

俺はもっと 強くならなくちゃいけない

もっと もっと 強くなっていかなくちゃいけない

今のままじゃ ダメだ


このままじゃ ダメなのだ

今 考えている時間や、立っている時間や、息をする時間もが惜しい

…時間を、返せ。

今までムダにしてきた 時間を、返してくれ

いや…今までの俺の人生をムダにさせた父親。おまえが 時間を巻き戻せ。俺に弁償しろ


まだ 人生はある

もう時は巻き戻せないのだから

前を向くしかない

後ろを向いても 何もない

後ろを向いたものは、もう暗闇に包まれている。

俺が見ることはできない

「急急如律令 志」
いくらいっぱい勉強しても、力が強くなるわけじゃない。

。ミコト 。

あいつは、俺みたいにコツコツ勉強したりはしていない。
もとからたくさん呪文を知っていて、友達付きあいが得意で、友達も多い

記憶を失った故に、前を向いている

未来を見ている

その瞳がずっと。

何処まで記憶がなくなったのか 何を覚えているのか 何を頼りにすればいいのか

俺たちが自分に頼りない人間かもしれないのに、得体しれぬ人物を信じて生きるしかないのだ。

記憶が、戻るまで——……

俺だったら 記憶を消した本人を憎んで、世間を恨んで 泣いたかもしれない。

でも・・・・あいつは


ダメだ 俺には根性もない

何もない すっからかんだ

すっからかんなんじゃない。もとから 薄っぺらいやつだったんだ


「急急如律令の方式」

ひたすら勉強して。

今も勉強し続け、この国を発展させ続ける父親。

父親は俺に期待している。
この研究の後を継がせるつもりだ。

俺には無理だ——…まだ、やらなくちゃいけないことが。

「碧青国には、琥珀国、漆黒国の師の文化である 呪文というものは全く存在しない。奇術師たちは、メンタルマジック・タロット・カードマジック・コインマジックなど、奇術を演じる者だ。イリュージョニストと呼ばれる」

「漆黒国の特徴として 幻想文字というものがある。」
・・ピピピッ

「なんだ?」
腕時計を見つめる。

5時20分を知らせるタイマー

…待て。マズイぞ・・・。

俺は、クララギの部屋へ走る。
——
「失礼します!」
俺が部屋に来たときには、当たり前だけど全員席についていて、もちろん話の途中

…ダメだ。

俺は

何気に最近、何事も失敗するだけに嫌になる。
俺は焦っている

なぜに。

俺は中学受験をするからだ。

那楠山中学という、研究や陰陽道に力を入れつつも学問もする、偏差値が非常に高い学校だった。

俺にとっては 憧れ だったはずなのに。 父親は、憧れを 現実にしようとしている。

俺には 夢も何もない。だから 父親に従う

嫌なのに 父親に従う ———俺は研究師になりたくないはずだ。

「ミコトは?」
良く考えれば、ミコトが居ない。

「ああ、今ミコトのことを話している。居なくて当然だ」
と さも当然のように頷いた

「…ミコト?」
あんた そんなことも知らないの?と言う鋭い視線がハルカから向けられる

「まあ カイは聞かなくてもいいんだな。ほとんど。」
と クララギは話を始めた