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Re: 琥珀ノ末裔 *記憶を失った少女* ( No.134 )
日時: 2014/02/16 14:31
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)

toマガナ

何かが身体からこみあげてくるようだった。

哀しくて 哀しくて

それでいて

悔しい。

哀しい笑み

嬉しかったけど、いつも哀しかった日々が浮かぶ。
楽しかったけど、本当は哀しかった日々が浮かんでは消える。
重圧に負けた、自分の姿が 浮かんでは割れる。

いつかは皆 裏切る
私から背を向ける

その言葉通りのコトが 目の前で起きる。

わたしが欲しかった物 全てを手に入れているのに 本当に欲しかった物を、わたしは神様にもらうことができなかったの。


「思い出した———?」






「ハイ。魔琴様。 今すぐに、姉上をひっ捕らえます」
その裏腹

良い顔した裏腹 裏で何かをする。

そして裏で嫌われて 裏で闇に包まれる。

「…いいだろう」
————————
toハルカ

自分の気持ちに気付いた人が。

自分よりはやく気づく人が居るなんて。

カイのことが…あたしは スキ?なの?

「そんなこんなで、わたし、ハルカ様のお役に立ちますよ」
と、ミコトが笑う。

ちょっと 恥ずかしい

「えー!ハルカ様いつから好きだったのぉ——!」
ステラが大声で叫ぶのを急いで口をふさぐミコト。

「とにかく話を 教えて!」
とステラが意気込む

「じゃあ マガナも呼んでくる」
と、部屋の戸を開けたとき

「姉上に。魔琴様がおよびだ」

「マガナ!!」
あたしが叫ぶ。

まるで待ち構えていたかのように 血相の変わったマガナが ミコトに向かって言った

「ピラレ・雄大」


頭の中で 雄大と言う言葉を 変換した。

ゆう・だい

意味:おまえは死ぬ

「…オンキリキリバサラウンハッタ!!」
ミコトが唱えた

…あ。

さしぶりに、聞いた。

「姉上は、もう陰陽道など使えない。そしてわたしも使えない。今使えるのは、魔術師最大の力 陰謀級だけ。魔琴様も、姉上もわたしも。それ以外は使えない。」
マガナは 全く効いた様子もないように、手をあげて制した。

「・・?どういう」
あたしが戸惑っていると真面目な顔になって ステラが答えた

「…陰謀・・・て。魔術師ランク 最大。黎黑ランクの★が100個集まると もらえる級。魔術師の中でも5名しか持っていないランクだと聞いたことがある。」

「なんで そんなことステラが・・・」


「それは、あたしが元に闇術師 最大ランク 混沌を手にした者と仲が良かったからだ。」





「——————————————何が、起きてるの?」




遠くで 同じ呟きをしたものが ひとり居た。