コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 琥珀ノ末裔 *紫水晶* ( No.14 )
- 日時: 2013/12/14 14:24
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
- 参照: http://紫水晶
「な、なに…」
小さい子扱いが苦手なミコトは 離れようとしたが…その二人はしつこくついてくる。
しかも そのうち一人は 赤朽葉色のかんざし少女
そしてもう一人は 青緑青の正装少女
「あのっ!私、朽葉之実ギルドの小学五年生、陰陽師のティンクと言います」
はい。陰陽師ってことは知ってます。だって、此処、陰陽師しか居ないよ?
じゃなくて 朽葉之実ギルドなんて、訊いたことない…
「同い年ですよね!」
と笑顔を向けてくるティンク
「え…。」
私が戸惑っていると
「ティンク様、お言葉ですが、ミコト様は、実際的には小学四年生でいらっしゃいます。飛び級で小学五年生なだけです。」
ときっぱり言った後ろの子が ちょんっと出てきて
「あたしは、小学三年生の花緑青ミレイギルドのアサギです!」
小学三年生?へぇ 頭いいんだ。
「本当は 小学二年生なんですよ。」
というコトは 飛び級…汗汗
って、さっきの花緑青の正装の。。。っ!!
『私たち、ミコト様に、あとでお話を聞きたいんです!』
「はい。」
私がさらりと受け流し…できるわけもなく。
「後で、扇の間に来ていただけますか?」
と、アサギが言いかけた時、さえぎってティンクが言った
「後で、お迎えいたしますので、扇の間でお話を聞きたいんですが、よろしいですか?」
「ええ、いいわよ。」
話ってなんだかわからないが、後輩に慕われて嬉しくない先輩はあまりいない…
後輩っていうか先輩だけど……。
「それじゃあ!」
赤朽葉色のかんざし少女と、花緑青の正装姿の少女は、去っていった。
-
翡翠の間
普段の生活は、ミコトとハルカが「瓶覗の間」という、少し小さな部屋で、カイが「麹塵の間」という所で生活しているのだが…
元帥になってからというものは、会議なんかで使ってもよいと言われている、「翡翠の間」に、寝起きや身支度以外は、そこで三人で過ごしていた。
とりあいず、ハルカもミコトも、カイも荷物を自分の部屋に置いた後、翡翠の間に来たのだが…
休もうとした早々、やってきた人が居た。
「ありがとう、紫咲ノ幻影ギルドよ。……だが、君たちが、この屋敷に居てくれる方が安心するわね。」
と、そそくさと去っていく。
「なんだ?今の人。」
私が首をかしげた。
よくわからなかったけど。ハルカとカイが、正座するその後ろで、わたしも正座していた。
「失礼だ。ミコト、あの方は、クララギ様だ。」
カイが、怒ったように言う
「クララギ様?……」
「まあ、無理もない。ギルド長です」
とハルカが助言をくれる。
何を言え、まだ小学五年生、いや、正しくは9歳の小学五年生なのだから、仕方ない。
「でも、お前飛び級だろ?それで五年なんだろ?…」
カイが、座敷に転がって言う。
「…まあ、」
と言った時、また人がやってくる。
「失礼します カナメです。」
そういうと、ハルカを連れ、去っていく
そろそろ来るだろうか、と、待ち構えているとやってきた
「失礼します ティンクです。」
「アサギです。」
「あ、ああ」
私があわてて外に出る
「お、おい ミコトも行くのか。」
と孤落ち込む、カイの姿をあとにした