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Re: 琥珀ノ末裔 *記憶を失った少女* ( No.143 )
日時: 2014/02/21 16:44
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)

toアサギ

あ この人 すごいな。

ティンク先輩と初めて会った時 思えた。

いつも誰かに囲まれていて じっとしているだけでも 人が近寄ってきてくれる。

いっこしか年も違わない
なのに
なんでだろう。きっと あたしが ひとつ年があがっても こうはなれないんだろう。って思った

なんて羨ましいの。

羨ましすぎた。


いつもあたしの方を見てくれて、あ、アサギちゃんも一緒に行く?と独りのあたしを誘う。
皆から好かれていて 皆から大事にされて

凄いなあって思ってた

あたしも そんな風になれたらなあ。
その気持ち、ずっと陰陽道にぶつけてきた。

同級生たちは、あたしと居ると


「比べられる」


そうとだけ言って 離れて行く。

わざわざあたしと居る必要のないティンク先輩だって、いつも一緒に居てはくれない。

独り。

話しかけても 遠ざけられる。
こそこそと話をして、あたしを白い目で見る。

「ね……え」

「なに?」
一旦背を向けたハルカが 振り返った。

「知ってますよ。」
ハルカが、驚いた顔になった

「知ってますよ。ミコト先輩、行方わかんないんでしょ」
言ってみた。

「…そうだけど、なんで、知ってるの?」
…じゃあ 逆に訊く。

「なんで、教えてくれないの?」