コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 琥珀ノ末裔 *紫水晶* ( No.17 )
- 日時: 2013/12/12 16:27
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
琥珀ノ欠片石が眩き光をまとい、赤い炎でもえたように光を発する
「…ミコト様?!」
ミコトの目の色は、神秘なるり色から、朱色に見える・・・。
そんなように感じた。
そのあと、琥珀ノ欠片石は、光をだんだんと失い…消えていく…
成功だ。式神、は成功したのだ。
——なぜなら?
失敗すると琥珀ノ欠片石はなくなるのだ。
琥珀ノ欠片石を麓にしまう
自分でも信じられない。市販の式神で。しかも、初めてで成功してしまうなんて。
「人の善悪を監視するという効果が、これで働くんですね。」
アサギが、失礼します。と、扇の間から出ようと、扉を開ける。
「!ハルカさま」
アサギは目を瞠った
扉の目の前にハルカが、無表情で立っていた。
「きさま……きさまごときが……」
と、その瞬間に、扉の前から、アサギを突き飛ばし、ティンクの元へやってくる。
ティンクの、赤朽葉色の簪が揺れる。
着物の首元を持ち、突きつけたかのように、する。
「きゃあっ!」
「……きさま、コイツに何をしたかわかってるのか…?」
と、ハルカは、ミコトを指差す
「気をつけろ!」
ハルカは、そう言い、投げ飛ばすかのように突き飛ばす。
と——…
ハルカの目の光が消えたかのように、扉から出ていく。
「す、すみませんでした…!!」
ティンクが目を伏せ……。
「週一回でも、月一回でもいいので、式神を教えてください。」
「断れ。」
振り向くと、ハルカが、怖い目線で、睨み貫いていた。
「はい」
下であるティンクの願いより、上の存在である、ハルカの願いを受けたほうが良い
それを、ミコトが一番知っていた
「お願いします!!」
それでも———
「断る。」
と、ミコトの代わりにハルカが言った。
「え……。」
ティンクが、目を白黒させた。
——
「…まさか、あいつがな。」
「やっぱ、俺らの、できるっていう優越感、強く読み取っちゃったのかな。」
暗い部屋、トキとハルキが、反省…の目を、沈む夕日に向けていた
——
あいつらは、まだか…?
夕陽が沈む。もう、夜修行の時間になる。
カイは、さっきから、イライラしっぱなしだ。
途中で帰ってきたハルカも、わざわざ沸かしたお茶を一口も飲まずに、また出ていく。
「お」
カイが、お茶を注ぐと、茶柱が立つ。
———さて。。。
この夜、なにをしよう。
手を止めていた 小学校の宿題を、やり始めた。