コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 琥珀ノ末裔 *紫水晶* ( No.19 )
- 日時: 2013/12/14 14:29
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
- 参照: http://紫水晶ってどんな色でしょう?紫じゃないよぉっ(^O^)
「アサギです!」
「なんだ?」
カイが、目を細める。
「ミコト様のご了承により、今日から修行にご一緒させて頂く、花緑青ミレイギルドの、アサギです」
と、丁寧にお辞儀をした
「ふ〜ん。」
ハルカが軽く私を睨んで、言った
「分かった。行きましょう。」
「おう。大歓迎だ!」
今朝と同じ川へ向かいつつ、アサギが、ミコトと修行したいというそのワケを話す。
「黙っていてください。はじめは、一緒にしゃべる。聞くだけでも勉強になりますよ」
という、少し嫌味っぽいハルカのアドバイスに
「はい!ありがとうございます」
と、笑顔で受け流した。
そこから、哀しくても、表に出さないタイプだと感じ取った。
「じゃ、今日もお疲れ様ということで」
と、私がいい、全員が称える
『泰山府君祭・刀禁呪・浄心呪・浄身呪・浄天地呪!!』
足で川原の大地を踏みしめ、千鳥足様に前進する
「九字!」
カイが言う
『臨兵闘者皆陣列在前!!』
九字ぐらいは、アサギも覚えているよう。
『青龍、白虎、朱雀、玄武、空陳、南寿、北斗、三体、玉女!!!』
これもつきものとして 九字に入る。だが、アサギはコレも知らなかったらしい。
朝と違い、禹歩は含めない
(おまえ、分かっているとは思うが反閇を唱えるなよ)
ハルカの鋭い 心言に、びくりとする。
(…はい)
反閇は、禹歩の代わりみたいに、夜だけやるもの
式神を唱えているものは使うと重い黒魔術にかかり一生起き上がれないという諸説がある。それで、式神を持つ者を見極めることも可能。
カイには、ばれてしまうかもしれない。
カイは、強い守護霊の持ち主だからカンでもなんでも当たるかも。
「反閇」
ハルカが静かに言う
反閇は、本来は禹歩のように呪文はいらないが、紫咲ノ幻影ギルドは必要である。
アサギは戸惑ったようにきょろきょろするが、カイとハルカ…と、私、は、迷いなく呪文を(口パク者ひとり)唱える
『永訣の朝 道中の除災 撥ね退ける 暗闇間の明るい日』
反閇は 道中の災いを退ける効果を持つ
多くは天皇や摂関家への奉仕として行われた。反閇では最初に玉女を呼び出して目的を申し述べる。呼び出すときには禹歩を踏む。最後は6歩歩いて振り返らず出発する
「終了」
アサギが、様子を見てか、自信なさげに言う。
そのまま、
「では、私は自分の部屋に戻りますね。ありがとうございました。また明日もよろしくお願いします」
と、空気を呼んでか、アサギは消える
「なんだ。明日もなのか。」
と、ハルカは不満げだが。。
「良いではないか」
と、私が言う
「そうだな。他の者が居る。悪くないと思うが。アサギからは、とても強い霊力を感じられたぞ」
と、カイがうなずく
「同感だ。」
と私も頷く。
存在感というものは、霊力に入るのだが、それだけじゃなくアサギは…もっと不思議なものを持っていた
「……」
ハルカは、面白くなさそうに、さきに部屋へ戻っていった。
「じゃあ、俺は休む。ハルカも素直になればよいのに。」
と、カイはカイの部屋に戻っていく。
「おやすみなさいませ」
一礼し、ミコトがカイを迎えた