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Re: 琥珀ノ末裔 *紫水晶* ( No.30 )
日時: 2013/12/14 20:40
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
参照: http://桜>そうかな。それは違うと思うよ。←否定的

カイとハルカ

二人には いいところがある。

悪いところもある。

憎めない存在で嫌うこともできなくて 

唯一できるのは 好くこと

あの二人が居なければ 絶対に今の 紫咲ノ幻影というギルドは元帥に輝いていなかったし

ギルドとして覚醒もしてなかっただろう


それじゃあ 私に何ができた?

……さあ、私に何ができる?

私が何をして 今の紫咲ノ幻影という そのギルドの カタチはできていた?

霊力?元帥?力?爵位?学力?身柄?

そういうのがあるから?ギルドの戦力になっている ただそれだけ?!
それとも私は 「空っぽ」? 中身はスッカスカだったの?

違う、そんなんじゃない…


私は 完成を求めている訳じゃない。ううん、完成なんてない

カイとハルカふたりの…いいところと 全然違う 全く違う 正反対

もしも カイとハルカの二人が

ふたりが華麗で 二人が凄すぎて
正直 追いつけないな…そう思ったことがあったら?私、挫折してた?

でも ハルカとカイは違った

いつまでも 自分が手を伸ばせば近くにあって、その手はいつも届く
追い越せそうな、そんな気がして…でも本当は遠い

だから頑張れる

私はそんな風に 人を好きになれる?人を魅了させられる?


私はそんな風に 思ってもらえる?そうやってやって生きていける?



私に何ができる?

————————
「うぃーす。」
トキとハルキが、部屋に戻ると ティンクがゆったりとくつろぎながらお茶を飲んでいた。

「……ハルキとトキか……」
暗い顔で、ティンクが言う

「話を聞いてほしいんだけど。」

「そんな切羽詰まった話か? 俺は邪魔か?」
ハルキが、ティンクの様子に気づいたのか 少し慌ただしく言う

「…ここで言う」
というと、キッと目から光を帯びて言った。

「私、明日にはいなくなるの———……!」

「え?」
「あぁ?」
ハルキとトキは、困惑顔だが…

「いなくなるのよ。私は、掟を破ったの 法律を投げ捨てたの」
もう投げやりだった

「落ち着け ティンク おまえ、そんなこと言ったってわからないということはわかっているだろう」
トキは、ティンクの力を認めているのだ。


「・・・・昨日、アサギと私が、部屋を追い出したでしょう?あの時、ミコト様に…私、ミコト様に憧れていたから ミコト様のようになりたかったから、修行を一緒にやりたい。式神を使えるようになりたい。とお願いをしたんです」
実は、それはハルキとトキは 知っていた。それも、アサギのお願いの部分だけ、なのだが——

ハルキは、なるだけ秘密にしようと、心の底から声も出せず黙って居た時・・・・・

「ああ、アサギがお願いしている部分なら、戸に顔を押し付けて、ハルキと聞いていた。」

「ええっ!!」
涼しい顔で、トキが言ってしまう

(おんまえ……!!)

ある意味、ハルキもティンクも怒りゲージが100になる

「…悪いこと言ったか?」
まだわかっていない デリカシーのない男は、どこの世界に行っても居るものだ。