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Re: 琥珀ノ末裔 *紫水晶* ( No.32 )
日時: 2013/12/17 18:50
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)

「……?」
この人たちは、誰だろう。

瞳を開けるなり、窓から朝の陽ざしが見られた。

「———…」
全員が無言で、空を睨んでいる

「ね…え……」
私が喘ぐ

「どうしたんだ、ミコト?」
誰かが、そう言った。

「ミ…コ…ト…?」
聞いたこともない単語に、首をかしげる。

「…」
また、無言で空を睨む。

「私はハルカよ。ミコトと今日から紫咲ノ幻影ギルドで 元帥を目指すの…」
ハルカ と言う少女は、私に向かって変な言葉を嘆けかけた。

紫咲ノ幻影?そんな言葉はない。

「……」
分からない。でも、向こうが、私の存在を知っていたのではないか。そう思い 頷いた

「…立てる?」
ハルカが、私の身体を支えてくれたから 布団から起き上がれた。

「俺は、カイ。っていうんだ。」
と言うと、カイは、言った。

「きょうから、宜しく。おまえは、このお屋敷で、俺らと同じ 紫咲ノ幻影ギルドの仲間、として、一緒に頑張っていくんだ。」

「うん」
声が出る。

「さあ、俺たちの部屋に行こう。ミコトは、ハルカと同じ、瓶覗の間だけど、俺は麹塵の間で生活してるんだ。 俺たちが使えるのは この二つの部屋だけだから、俺の部屋にも遊びにきていいぞ」
カイが、手招きした先へ、ハルカに支えられながら行く。

階段がキツイけど、あっというまについた。

「ここ 私とミコトだけの部屋だから 好き勝手使っていいわよ。私は、カイの方へ行くから、しばらく宜しく。」
そう言い、そそくさとカイの部屋へと行ってしまう
——
「カイ」
ハルカが やってきたようだ。

「…お!」
戸をあけ、ハルカを入れてやる。

「断じて、悪いヤツじゃなさそうだ」
軽く笑い飛ばすように、カイが言うと。

「…わかってる?」
ハルカが 上目使いに睨むように言った。

「…あの子は、陰陽道を封じられた、琥珀ノ末裔よ」

「それがどうしたっていうんだ。」

「…あの子に、これからばれないように 過ごしていく。あの子と共に 最強元帥の小学生部にあたらなければならない。今の私たちじゃ無理よ」

「じゃ、出てけ。俺とミコト二人でじゅうぶんだ」
とカイが、壁の眼の前に立っていたハルカの所まで歩きだし、追い出すように言う。

「———……出ていきたいわよ」
ハルカだって、それが無理なのは知っている。

いくら拒絶したいと願ったって それは無理

それを知っている


「……」