コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- けだるいてれらけかを法魔もで→しなか変 ( No.4 )
- 日時: 2013/12/14 14:23
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
さきほどからずっと馬車で移動しているが、どこにいくのかミコトはまだ知らされていない。
なんせ、新米陰陽師!カイとハルカがいくら陰陽道パワーで、行先を教えていたとしても聞こえていない
「今日は、どこへ行くのですか」
率直、訊いてみることにした。隠すのも逆におかしい内容だと思ったからだ。
「今日は、祈祷師に合う日だ。」
カイが、本から顔を上げて言う。
祈祷師は、琥珀ノ欠片石を、紫咲ノ幻影 陰陽師に引き渡ししたいとの願いがあったと聞いた
「あ、ああ……博物館にあった 琥珀ノ石の欠片を……」
各ギルドに片割れが来ていて、紫咲ノ幻影ギルドのお屋敷にも、琥珀ノ欠片石が置いてあった。
「祈祷師の 最強元帥のギルドは、ウイ(羽衣)ラナ(來菜)シズキ(静樹)サクラ(桜)スミレ(純玲)ヒロヤ(浩也)で成り立つ、「聖祈ノ志」という 祈祷師ギルド」
ハルカが言う。
話には聞いていたので 一度会ってみたい とは思っていた
馬車から降りて、歩き出す。ギルドのガードみたいな世話係である、リンも来ている
「琥珀ノ末裔は ただの陰陽師ではなく 巫だったともいうな」
さきほどから ずっと琥珀ノ末裔を呼んでいるカイに、本を閉じるよう、世話係のリンが指図しつつ、言う
「琥珀ノ欠片石は、この世に8つあると言うが…8は、末広がりで、書いても 物切れしないから、縁起の良い数字なのだというな。」
と、カイが 本を閉じ、つぶやいた
「その家系の者が、琥珀ノ石を手にすると光を帯びると拝聴する」
今は 末裔しか居ないようだから、その陰陽師が手にすれば光を帯びるのだ。
「その光も、火のように燃えると聞きました」
とハルカも笑顔を見せる
二人の背中を追いながら、歩くと、少し立派なギルドのお屋敷が見えてきた
「ここらしいな」
と、カイがそびえたつ建物を見上げる
「ようこそ、瑠璃ノ樹ギルドさま。お入りください」
と笑顔で、古式ゆかしい柄の着物を来た少女が迎えた
「瑠璃ノ樹ではない。紫咲ノ幻影だ」
思わず言ってしまった。だってまったく違う
「すみません。紫咲ノ幻影ギルドでしたね。」
口先から いいたくもないけど 尖った言葉が出てくる
「普段着なのか?…」
思わず私が言うと、ハルカが白い目で見た…が、その少女は
「はい。最近の祈祷師は 皆さんこんな感じです」
とまた笑い、奥の部屋まで通した。
その部屋は、また違う感じで・・
もうみんな座っているので 、空いた席に私もハルカもカイも座る
「名を名乗って頂きたい」
ギルド長だろうか。私たちにもギルド長は居て、今回は、一緒にはいない
「まず、わしじゃ。わしは、聖祈ノ志ギルド長のアカギじゃ。 宜しく申す」
そのあと、さきほど案内した少女になった
「同じく、ウイです」
「ラナです」
「サクラでーす」
「スミレ」
「ヒロヤ」
つぎは、わたしだ。
見知らぬ人には、最初から挨拶するのが礼儀だ
「陰陽師で 紫咲ノ幻影ギルドのミコトだ。」
「同じくハルカです」
ハルカは祈祷師に似ている。と思った矢先
「私、前は祈祷師だったのよ」
と横でボソっと ハルカが言う
「カイだ。」
「世話係の陰陽師、リンだ」
「…こちらが、琥珀ノ欠片石です まさかとはおもいますが 琥珀家の末裔かもしれませんので、こちらをひとりひとり握って頂けますか?」
ウイが言う
お屋敷でも ひとりひとり握った。
だけど、変化は現れない。だからそれは一緒
「光れば 末裔ということになるのだな」
と頷き、アカギギルド長から カイが欠片石を受け取る…
その石は 握らぬままでも 赤く燃えたような色だった。
カイが握っても その色は変わらない
ハルカに渡される ハルカが握っても その色は変わらない
私も握る。
、と——……
「やはり、誰も琥珀家ではなさそうじゃな。」
と言いながら、アカギが笑う
ハルカが、私に持っているよう指図する
私は麓に入れておく。
そのあと、幾らか会話したあと、わたしたちは外に出た