コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 琥珀ノ末裔 *忘れられた日* ( No.49 )
- 日時: 2013/12/28 11:10
- 名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
土曜日ぐらいゆっくりしたっていいじゃんか〜…
昨日のせいで式神効果は出るしさー…いいことなしだしさー
なんておもいつつ・・・。
結局昨日、カイとはしゃべれなかった。夕飯の時も無口だったし…何だろう?
ミコトについては
「ランク格下げです。こんなの前代未聞ですって。しかも覚醒8級にですよ〜。」
でも心なしか嬉しそうだった。
何でだろう?それはわからない。
「あ、でも、前どんなランクかは覚えてないんですよ。」
と、ミコトが言った。
何でだろう。クララギのしわざ、、、であることは確かである。
——まして、しわざ ともいえないのだが
ウララノが言った通りだ。
ミコトの今の霊力は 銀河初段だと言った。
本当の霊力は高いというのに。
「そっか。」
「ハルカ様は?」
「あたし?…。ええっと、銀河4(−)級、かな。」
と言うと、同じく銀河4級でも −0、5なんだとか。どうでもいいから4級っていうコトにしている。
「すごいです!新進気鋭4段から…一騎に、ですね。」
とにっこり笑う。
そうですぉ〜。でもちょっと嘘ついて0,5マイナスなことを伝えてませんが。
えーー…。
人のランクは覚えているのに自分の前のランクを覚えていないって いったい…
あれもこれも絶対クララギの仕業だよ〜!!
ピンポンパンポーン
軽快なメロディーが天井からふってくる。
「カイさん、ハルカさんはクララギ様のお部屋へお願いします。もう一度繰り返します カイさん・・」
「ほら ハルカ様、行ってください。」
と言われ、瓶覗の部屋から追い出され、クララギの部屋へふらふらと移動した。
——
「失礼します」
とハルカが顔をのぞかせると カイはもう来ていた。
「では、話をさせてもらう。ミコトについてだ。」
「はあ」
ハルカがうなずいた。
「今回の診断で、カイが銀河3級、ハルカは4級、ミコトは格下げし覚醒8級」
カイが、ハルカを向いて目を瞠った。
(…カイ?)
カイのランクはほとんど上がらなかった?…
そんなわけない。
だって 今まで以上に勉強してたし、ハルカよりも優秀だって何度も思わせられたのに。
やはり後で訊こうと思いつつ クララギの話に耳を傾けた。
「ミコトが、今回扱った 幻術魔を退治する検査にて、一発で急急如律令『彗星』を唱え退治した件だ。」
「はあ」
またハルカが頷く。
「彗星 は、本当に強い霊力のものしか扱えないはずなのだ。なのにどうしてあやつが使えるのか。そう思い——…調べたんだがな」
クララギが目を光らせた。
「いずれ、あやつは勉強し、黒魔道の力を手に入れることが予測されたんだ」
「黒魔道?!」
カイが声を上げる。
なんですか 黒魔道って。
「黒魔道とは、魔術師や幻術師が扱う、スーパー最強な力のこと。でも、現実に悪いことを引き起こすことが多く、強い魔物を償還する可能性も高いので、封じられてきた 闇冥魔道書の分類のひとつである」
と、いつ現れたのか ウララノが言う。
「え!そんな力持ったら、」
ハルカが言いかけた時、クララギが遮った。
「そうだ。さすがはハルカ。…飲み込みが早い。……。このままだと、ミコトにこの国ごとひっくりかえされる」
「!」
「それを防ぎたい。一刻もだ。なのでおまえたちに新たな人を追加する。」
「え?!」
ハルカが声を上げた。
「元帥選びの時には去るから1ヵ月くらい世話になる方だ。サギリ(紗霧)。来い」
(サギリ?)
ハルカは、小さな占い師の部屋みたいな所の、クララギの居る机の奥から歩いてくる人の姿を察知した。
「…どうも」
(かっこいい!!)
思わず叫びそうになって口も鼻も抑えた。
「ごほっ…ごほっ…」
咽ているとき、サギリが言った。
「俺はサギリ!陰陽師の小学五年!紫咲ノ幻影ギルドのみなさん。よろしくお願いします!」
ヤケに元気なヤツだ
「この通り、社交性ある、人のいい人なんでな、すぐになじめると思うよ」
とクララギが笑った。
「あたしはハルカ。陰陽師ランクは銀河4級。よろしくお願いします」
「おう、よろしく!ちなみに俺は 陰陽師ランク 銀河3級な。」
と、サギリが元気に返す。
(えー!またぁ?五年生のくせに。)
と気分を害されたみたいでいやになったが、でもサギリを見て、元気が湧いてくる
「俺はカイ。陰陽師ランクは銀河3級。一応 紫咲ノ幻影ギルドのリーダー。宜しくお願いします。」
カイが愛想なく言う。
「カイとサギリは同じ部屋だからな。」
と、くぎを刺すかのようにクララギが言った。
「ハルカ…。」
「なに?」
カイが声をかけてきた。
でも、いつもは さん か さま づけ だからちょっとびっくりした。
「…。後で、話したいんだけど。」
「分かった。」
———