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Re: 琥珀ノ末裔 第五話 罠に躓く人 どうぞ! ( No.80 )
日時: 2014/01/11 14:11
名前: かんな ◆8DJG7S.Zq. (ID: qdhAso1A)
参照: http://環奈だよぉ!

「お待たせ〜」
「なんだ?」
ふたりのすらっとした男女が 瓶覗の部屋の前に現れていた。

そこにはもう、ウララノも来ている。
ウララノが ふたりをよんだのだ。

「私はティンクです。」
ぺこりとティンクは頭を下げる

「私はルリナよ」
「オレはユキヤ」
と、ふたりもにこやかに笑顔を浮かべる。

「・・ハルカさん?はいりますよ」
年下でも決して礼儀は忘れない ルリナ(瑠璃哭)は中学二年 銀毬ノ紅というギルドで 銀毬ノ聖ギルドであるウララノと共に活動することもあるとか。

「…入って良いと思いますよ。ハルカは熟睡中だそうですから」
ウララノがキッと言うと 容赦なく戸を開けた

「失礼します」
ユキヤも畏まって中に入る。

「失礼します」
ルリナもそう言った挙句、土足で入りたくありませんと 土足で入っていい部分まで下駄を脱いでいる始末

「っ!」
ピシャリ

ティンクが入っていないのに 戸を閉められる始末

「ちょっ…」
おとなしくティンクは戸をあけて入る。

「ウララノ、閉めたらだめでしょ。後ろから入る人いるんだから。ほんと意地悪な人ね。」
ルリナがそういうが…

「はあ?ルリナさまこそ、そんな汚い靴下で上がらないほうが良いのでは?とても迷惑ですよ。汚らしい…!ほんとに女なんでしょうね。」
ウララノも こういう所では負けない

「礼儀も知らない人がそんなこと言う権利ある?女子力0%のくせに!」
「ルリナさまこそ 女子力 マイナス1億パーセントのくせに!」

どっちもどっち。

「あ、あはは…」
笑うしかないティンクはずっと笑っていた。
——
toサヤカ

「おい!ノン・・大丈夫かー!」
「ノン! さっぴょ〜ん!」
声が聞こえて 私は目覚めた。

「んぐっ——」
私は起き上がろうとするのに、大きなおもりみたいなものを背中に乗せられたみたいで 立ち上がることもできなくて

「ゴメン…ね」
薄々声が聞こえて、右側に目を向けると ノンが居た。

「・・ノ……ン?」
声を上げるが 下からは何も応答がない。

*見えたもの*

上、白い大理石
右、崩れた大理石とノン
左、わずかに漏れる光
下、冷たいコンクリート

*見えたもの*

「ノン〜 さっぴょ〜ん 大丈夫?!」
私と ノンを 呼ぶ…声。

苦しい 苦しいよ

助けて

私 大理石に下敷きにされたんだ。

「ご…めん。…さっぴょ…ん…まもれ…なくて…」


え——

わずかな息遣いが消えて

わずかに混沌し始めた頭が白黒チカチカし始めて。

わずかにぐにゃりと歪む世界

黒と白にまみれた世界……私…は…