コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 題名未定。 ( No.1 )
- 日時: 2013/12/19 18:52
- 名前: 姫凛 (ID: 5xmy6iiG)
ぷろろーぐ
「グググガァ…」
ばきッグザッ
「キャーーーーーー助けてくれーーー」
また一つ小さな命が消えた
「ぐへへこりゃいい娘だ」
「い、いや…やめて」
また一つ小さな火がともされた
「あつい…あつい」
人々からわすれられ地図から消えた里は魔物の手によって消された
森の中でとある親子と一人の男が魔物たちから逃げていた
女は血まみれの死にぞこない
男は深い傷を負いあやうい状態
娘はまだ幼い
「はぁッはぁッ……」
「あともう少しだ!あともう少し走ったところに、子船がつけてある。そこまで、がんばれ!」
「キャッ」
女が小石につまずき転んでしまった
慌てて男と娘が女に駆け寄る
「オリビア!」
「母さん!」
女はぐったりとし
かすれた声で女は男に最期の頼みごとをする
だがほとんどかすれて聞き取れなかった。男には何を言いたいのかすぐに察しがついた
「ノ……さん……私を置いて……チ……と……逃げて…ください」
「何を言うんだ!オルビア!君も一緒に逃げるんだ!」
「あの…騎士達……は…もう……そこまできています……私が……いたら…足手まといに…なります……だから……はやく…」
「嫌だ!だったら私も、ここにいる!」
「…あなたは……この世界に必要な…人だから…生きなくては……いけないのよ…どんな……つらいことが……あっても…生きて…!」
「母さん…?ねぇ…母さんってば!返事してよ!
やだよ…私を独りにしないでよ!母さん!!!」
「オルビア…」
娘は強く母の体を抱きしめた
「おい!こっちから声がしたぞ!この先に誰かいるぞ!殺せ殺せーーーー!!」
近くで騎士達の声がし、どんどん近づいてくる足音が聞こえてくる……
男は娘を女から無理やり引きはがし
「チー!もうすぐこちらにも追手がくる。いいか、この先に小舟が用意してある。それに乗って逃げるんだ!」
「でも…でも…母さんを置いていけないよ」
「行くんだ!生きろ!チー!」
男は娘を投げ飛ばしやってきた追手の相手をする。
(ヒドイ……ヒドイよ…
私たちはだた静かに暮らしていたいだけなのに…
こんな力があったから…母さんは…
いらない!みんなを苦しめるだけの力なんて私はいらない!!)