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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 題名未定。 ( No.14 )
- 日時: 2013/12/19 18:33
- 名前: 姫凛 (ID: cdCu00PP)
『ぐおおおおおーーーーー』
「ひっ!」
ラクスの逃げた方向から大きなモンスターの唸り声が聞こえた
「うわーーーー」
「ラクスーーーー」
二人の声が意外と近くから聞こえた…
助けに行かないと…と思うが体が思うように動かない…
エースがわたしのもとに駆け寄ってきて、力強く肩を握りしめてこう言い放った
「メス豚、いいかお前は逃げろーー足手まといだ!」
「で、でもっ」
「ラクスは無事だから心配するな!」
でも…でも…
わたしが迷っている間に大きなバケモノはやってきた…
『ぐるるるる…』
角が生えた熊型のモンスター
遠い昔の記憶がよみがえる…燃える炎の中で……
(逃げて……チヒロ……)
「逃げろ!」
「いやだ……母さ……
いやだ……エース……
もう独りになるのはイヤだ……
悲しいのは——
もうたくさんだ!!」
——————
「!?」
急にあたりが青白い光に包まれ世界の時が止まったようだった…
[私のこえが聞こえますね……]
「なに……これ……」
目の前にはさっきまではなかった光り輝く女神の像があった
そして聞きなれない女の人の声が脳に直接語り掛けてきた
「誰!?誰の声なの!?」
[あなたは私と 同じ心を持っている……
悲しみと……寂しさが……溢れている]
「誰なの?貴方は!?……うわ!?」
急に光が強く光り輝き、青白い光がわたしの体をまとわり右手の甲に集まりだしなにか強いエネルギーが注ぎ込まれるような感覚が走った
とてもあつく痛い
「ううううううううう………あああああああああああ……ぐぐぐぐぐぐぐ………あうはぁはぁあーーーーーーーーーーー」
そして意識が飛んでいく世界が真っ白に染まる
[大切なものを守りたい
その願いを強く祈りなさい]
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