コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 題名未定。 ( No.15 )
- 日時: 2013/12/26 16:26
- 名前: 姫凛 (ID: jmxtpCAp)
春の月八日目
☆ヴィヴィアージュ邸☆
「うう…ああ…! …ここは?」
目が覚めるとそこは森じゃなくて、お屋敷?どこかのお城の中みたいな豪華な部屋だった。
「おぉ」
しかもわたしが今、寝ているベットは、天窓付きピンクのレースカーテンのお姫様ベットやんけ〜〜〜〜キャーーー♪
なに!?ここは天国!?わたしマジでゲームオーバーしちゃった?選択ミスった?
でもかまわんかまわん!だってお姫様ベットだもの!
「ガチャ」「パタパタ」
ん?羽ばたき音と共に誰か来た?はっ、まさか白馬に乗った王子様!?
「あら〜、チヒロちゃんやっとお目覚め?おはよう」
「……なんだパニールさんか…」
白馬の王子様かと思ったらピンクの天使だった…。ガックシ…
「あらあら〜なんだか残念そうね」
「い、いえっそんなことは…」
「やっぱり、エース君の方がよかったかしら〜?」
「いえいえ…そんな…え?エース??」
なんでここでエースの名前が…?
「ええ。だってここまで貴方を運んできてくれたのはエース君だもの」
「え…ええーーー!?」
あ、あのクソはがいいエースが!?あいつジャイアンだったの!?
不良が子猫拾う的なあれなの!?
「彼もいいとこあるのね〜。おばさん感心しちゃったわ」
「いいいいや、わたしとエースはなんでもないですから!それよりラクスは!?あとリンゴは!?報酬は!!」
「ふふっ、落ち着いて。ラクス君は、少し擦り傷を負ったみたいだけど大丈夫みたいよ」
「そ、そうですか…よかった」
ふぅ〜〜と胸をなで落とす。よかったラクス無事で…
「それからレンリからこれを預かってるわ」
「へ?」
「今回の御礼。みんなが頑張って取ってきてくれたリンゴで作ったアップルパイよ。召し上がれ♪」
ふおおおおーーーーいい香り〜〜〜うまそ〜〜
「いただきます!はむはむっもぐもぐ」
「ふふふ、そんな急いで食べなくてもおかわりあるわよ」
「もぐもぐ」
うまい!うまい!なにこれ!?こんなおいしいアップルパイ初めてだよ!
「やっぱり、相当おなかすいてたのね…」
「?」
「チヒロちゃん五日も寝てたのよ」
「!!」
あっぶねーー危うくパイが喉に詰まるとこだった、ぜぇ〜〜ふぅー
っとゆうか五日も寝てたって…
「ホントに?」
「ええ。だから目覚めてくれてよかったぁ〜」
パニールさんは本当にうれしそうな顔をして言っている。
…わたし冗談抜きで生死を彷徨ってたんだ……ブルブル!こわっ
「これからどうするの?よかったら、まだ泊まっていても…」
「いえ、もう大丈夫です!元気パワー充電完了です!」
「そ、そう?それならよかったわ」
「……それじゃあ、そろそろお暇しますね」
「ええ。またなにかあったらいつでも頼りにして頂戴ね」
「はい♪」
笑顔でパニールさんと別れるとすぐに近くにあった茂みに隠れた
べつに隠れる必要性はないんだけど、なんとなく一人になりたい気分だったから……
あの時、わたしの身に起きたことを振り返る必要性があると思ったから…
わたしは茂みをかき分けながらどこか静かで落ち着けそうで、一人になれそうな場所を探すことにした。
☆ルビア山山道☆
「………」
ピュ〜〜〜ン
あ、あれ〜〜〜?わたしたしか一人になれる場所を探してたんだよねー?
なんでかな行くとこ行くとこ、スピリットだらけなんですけどーーー!!
スピリット達はおもしろおかしそうにこっち見てくるし。完全になめられてるよね…。遊び相手だと思われてるよね…