コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 変人又は奇人(それと馬鹿)。《たまにイラスト》 ( No.158 )
- 日時: 2014/03/09 12:37
- 名前: 零堵 (ID: 8uT9fcFc)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=7683
零堵です。
アンソロジーの依頼が、あったのでカキコしますね。
ネタは「背が伸びるツボ」で、やってみたいと思います。
ある日の学校が終わった、放課後の教室での出来事
「中村さ〜ん」
そう言ったのは、後藤はづきだった。
はづきは、同じクラスの中村コウに話しかける。
「何だよ」
「実はね〜テレビを見ていたさ? 中村さんにとって、かなりいいのを発見したんだけど……試してみるかい?」
「いいのって?」
「そ・れ・は・ね? ズバリ、背が伸びる方法さ!」
はづきは、笑顔でそう言う。
その姿は、コウにとって、胡散臭く感じた。
何故なら、にやにやしながら言っているので、信用性がほとんどないように見えていたからであった。
「い、一応聞くが……一体どんな方法だ?」
「よく言われてのはさ? 牛乳をいっぱい飲めば大きくなるとか言っているけど、これって信用性ほとんどないよね? だって、いっぱい飲んで背が小さい人って沢山いるし、俺が発見したのはね? そんな方法を取る事じゃなく、ごく簡単に背が伸びる方法なんだ、試してみる?」
「そ、それは本当だよな!? な、なら……やってみてもいいぞ」
「お〜け〜、じゃあちょっと待って、準備するから」
「おい、その穴あき手袋は、何で装着したんだ? 穴開いているなら、必要ねーだろうが」
「雰囲気、雰囲気だよ」
「で……一体、どんな方法なんだ?」
「ある究極のツボを押すと、その効果が現れて、背が伸びると言う方法だよ? 題して「セガノビール法」って言ってね? じゃあ、早速実行するから、頭をこちらにむけてね」
「あ、ああ」
コウは、何か胡散臭いな……と感じながら、はづきに頭を向ける。
「じゃあ、行くよ? ハア!!」
「痛てぇぇぇ!! 何すんだ!」
「動かないで、動くと標準がずれるから、じっとしているんだ!」
「おい! さっきから同じ所を指で突いてないか!? しかも力強く! 本当に効果があるのかよ!」
「大丈夫、効果は保障済みだぞ?」
「本当かよ!? うおお……殴られてる感触がするからか、頭に響く……」
そんな感じが、数分続いた後
「はい、終わったよ、これで中村さん、背が伸びるから」
「本当か? それの効果はいつ現れるんだよ」
「そろそろだと、思うよ」
そうはづきが言ったとたん、何所からかギュルルルと音が鳴る。
「う……腹の調子が……一体何なんだ? これ」
「と言う事は……やった、実験は成功したんだな」
「ちょっと待て、実験って何だよ」
「ああ、今の押したツボね? 下痢になるツボを重点的に突いてみたんだ、中村さん? そんな簡単に背が伸びる訳ないでしょ? 普通気づくって? で、テレビで面白い実験をやっていたから、これは誰かに試したいな〜と、思ってね? で、実行した訳だよ、で、どう?」
「う、ふざけるなあ! さ、叫んだら……お腹が……覚えていろよ!!」
そう言って、コウは教室内から出て行く。
残されたはづきはと言うと
「あ〜面白かった、次はどんな手で、中村さんを弄ろうかな〜」
とか、言っていたのであった。