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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 6年生少年少女 再会編 ( No.65 )
- 日時: 2014/01/24 23:09
- 名前: 目玉ヤロウ (ID: QQsoW2Jf)
17.5話(再会編序章)
テンポ良く、早めの軽快なリズムを刻む足音が聞こえてきた。
その足音の発信源は、『他校生』の証である学ランを着た、小学6年生だと思われる青少年だった。
(ふぅ〜っ、ここが例の学園か!)
少年は校門の前で立ち止まり、呼吸を整えようと深呼吸した。
(昼休み中みたいだけど…———は、外で遊んだりしないもんなぁ…)
初等部の校庭では、たくさんの子供達が、遊具や、縄跳び、鬼ごっこや、サッカーなどの様々な遊びで、昼休みを楽しんでいた。
他校生の少年がしばらく校門前でうろうろしていると、小さな2年生くらいの男の子が、少年を変なものを見る目で見つめてきていた。それに気付いた少年は爽やかに爽やかオーラを放出させながら爽やかな笑顔を返してあげたのだが、その子はビックリして友達の方へ走り去って行ってしまった。
「ははは…まいったなぁ…」と呟きながら、困ったように、少年はポリポリと頬をかく。
(やっぱこの制服だと、目立っちゃうなぁ…)
だが、少年が探している『人』は、校門前でうろうろしていても見つからない。
少年は思いきって校庭内へ足を踏み入れ、近くで縄跳びをしていた女の子2人組に、優しく微笑みながら話しかけてみる。
「ちょっといいかい?」
話しかけてすぐの時は2人とも警戒しているようだったが、少年の柔らかい話し方に警戒が解けたのか、すぐに笑顔になってくれた。
少年はもう一度ニッコリと女の子に微笑むと、「少し聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」と、自然に話の本題へと入った。
女の子2人は、すっかり少年の事を気に入ってくれたようで、満面の笑みで「いいよ」と言って、承諾してくれた。
早速、爽やか笑顔の少年は、女の子に問いかける。
「大城みなお…さんって、知ってる?」
続く……。
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